第200話

「てめぇ…次んーなふざけた事言ってみろ。潰すなんて生ぬるい事しねぇ。俺の目の前から消してやるぞ。」





怒鳴る事もせず、ただ静かに彼に告げた。



しかし、怒鳴るよりも数倍怖いような目つきで、また声で彼を睨みつけた。



それを聞いた男は尋常になく、震えだし俺が胸倉を放すとすぐに俺から離れていった。



他の男も同じように恐怖に駆られたのか俺の前から姿を消したが、“danger zone”でよく会う男だけは俺の傍にいた。




「てめぇは逃げねぇのか?」



そう聞くと、少し複雑そうな顔をして俺に言った。



「俺はどんなにつき放されようとも…トップにだけついて行きたいんです。」



“ただ、それだけです”と付け加えてから、そいつは俺に頭を下げてこの場を離れた。



あいつの場合は俺から逃げたのではなく、去っただけ。



あんなヤツが俺の傍にいるなんて、勿体ないな。

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