第183話
撫でられた所が少しくすぐったくて、カラスさんの手に自分の手を重ねた。
「?」
カラスさんは何故私がそんな行動を取ったのかが理解できなかったようで、首を傾げていた。
それを見て、私はおかしいとでもいうように少し笑った。
「えへへ…」
それを見て、安心したように顔を緩めて優しい目で見つめてくれた。
さっきみたいな怖くて、冷たい目ではなくてとても温かい目。
彼のその瞳を見ていると何だか凄く落ち着く。
そうして、彼の目をじっと見つめていると突如に後ろからこんな声が聞こえてきた。
「ヒロか?」
カラスさんはその声を聞いた後に、また私を何かから隠すようにして立ちはだかってくれた。
その所為か、どんな人がカラスさんに話しかけてきたのかは分からなかった。
…が、しかしその声を聞いて私は知らぬ間に額から汗を流していた。
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