第179話
「っ!?て、てめぇは…ヒロか!」
「だったら何だ。この街で勝手な事をやられると迷惑なんだよ。さっさと失せろ。」
カラスさんはオレの前まで来ると、自分の背に隠すように立ちはだかった。
ああ、きっとオレを守ってくれてるんだ。
そう思うと、何だか居たたまれない気持ちになって、オレは彼の背中にキュッと手を置いた。
カラスさんは一瞬こちらに気を回したが、すぐに男達の方にへと目を向けた。
「この街のトップさんがこんな所に出て来るたぁ…そんなに大事な女なのかい?」
1人の男はそう言って、カラスさんをからかうような目で言う。
他の男達もそれを聞くと、一瞬に嘲笑うようにしてこちらを見て来る。
「……。」
その間、カラスさんは無言で彼らを見つめていた。
その瞳には冷たさが入り組んでいるような怖い目だった。
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