第177話
しかし次の瞬間には、オレは自分の今の状況を嫌でも把握する事になる。
もう1人の男ははははと空笑いをしてから、オレの耳元で呟いたのだ。
「ははは、思わぬ収穫だったなぁ。まっ、ご愁傷様。」
やけにその嫌らしい言葉と声が耳に焼き付いて、オレは立ち止まった。
しかし立ち止まる事は出来なくて、オレの手を引っ張る男が易々とオレを連れて行く。
先程の余裕ある顔ではなく、オレは青白い顔をしていると思う。
今まで、こんな体験なんてした事がないから何をさせられるのかが怖くて仕方ない。
らしくもなく、オレの両手は震え出す。
今頃になって、震えるなんておかしいのだろうか…。
でも…とてつもなく怖かった。
だ、誰か助けて…っ!!
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