第130話
「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…」
「ちょっと…真野、あんた…急に走らないでよ。」
「ああ…す、すまぬ…。」
いや、もう完全に頭よりも先に体が動いてしまったというあれね。
というか、最近走ってない所為か息切れが激しすぎる。
そんな事を考えていると瑠衣がはぁと大きな溜息を吐いた。
「…変わってないわね。」
「え?」
咄嗟の事で何と言ったのか聞こえなかった私は瑠衣の言葉にそう聞きなおした。
瑠衣はそんな私を見て、一度頭を軽く叩いてからもう一回言ってくれた。
「変わってないわね…って言ったのよ。てか、そのまますぎよ。」
彼女の今日初めての本当の笑顔が見れた気がした。
先程までの嘘っぽい笑顔じゃなくて、本当の笑顔。
それを見てしまうと何だかさっきまでのモヤモヤはどうでもよくなってしまう。
瑠衣のその笑顔が見れればそれでいいやってなる。
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