第110話

「勘違いするな。


ただお前がどうしてるか、気になっただけだ。」



と少し顔を赤くして口を尖らせるように言った。



あまりにその姿が可愛くてオレはふふっと笑った。



何だ…なぁんだ…。



柳生君も可愛い所あるじゃん。



「えへへ。」



そう幸せそうに笑ってると、朱希君がバッと抱きついて来た。



朱希君も嬉しそうに笑っている。



それにつられてオレも朱希を抱き返し、もっと笑顔になる。



朱希君はそれを見て、にっこりと笑い…




「マァちゃんには笑顔が一番。」



と言ってくれた。



そう言われて、オレはまたカラスさんを思い出した。



『やっぱりお前…笑ってた方がいいよ。』



そっか。



オレが笑えば…オレが幸せそうに笑えば、みんなはこんなにも幸せそうに笑ってくれるんだ。

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