第26話
くそっ!!こんな事になんなら、放り出すんじゃなかった!!
俺は自分への苛立ちに抑えがきかなかったので、目の前にある机に拳を突きつけた。
幸い、その音で彼女が起きる事はなかったが机にはヒビが入った。
しかし、今の俺にはそんな事には想いが向かないくらいに怒りが繁殖されていて、それを少しでも抑え込むように左拳を強く握った。
それはもう…強く。
爪が食い込むほどに強く握り締めた所為か、手のひらからは血が滲んでいた。
くそっ…くそっ!!
何がそんなに俺を悔しがらせているかが、分からないので余計に俺を苛つかせる。
俺はそんな想いを抱きつつも、視線を再び定期手帳にへと戻した。
そして、そこにあった“ある”ものに俺は目が奪われたのだ。
自分の今の苛立ちが、吹っ飛んでしまうくらいの“ある”ものに…。
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