第51話
「ちょっと!!」
そんな抵抗も無駄に終わってしまい、蘭勝さんは私を車に押し込んだ後に、彼も後から入って来る。
「出せ。」
「畏まりました。」
淡々と運転手は述べて、車は動き始めてしまった。
ロックもかかっていて、後部座席からは開けられないシステムになっているらしい。
……どれだけ用意周到なの!!
「学校へ行かせて!!」
「無理な相談だ。……砦にはもう会わせねえ。」
この人は、本気なのだ。
彼の何が、こんなにも本気にさせてしまったのだろう?
こんなことをして一体、彼に何のメリットがあるというの?
さっぱり分からない私はできるだけ蘭勝さんに遠ざかろうと、ドアに寄りかかる。
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