彼の手回し

第49話

昨日、あんなことがあった後、砦に連絡を入れようか……何度か迷ったけど、やっぱりそんな重要なことはきちんと面と向かって言うのが筋だと思った結果、私は連絡を入れるのをやめた。



……砦も、ショック受けるだろうし。



蘭勝さんが言っていたら、話は違うけど。





でも、彼が話しているとは思えない。



私は色々と気を重くしながら、エントランスを出てマンションから出る。




「ようやく出てきたか。」



まさか、彼がこんなところで待ち伏せしているとは思わなかったので、驚きすぎて声も出ない。



どうして、彼が?




「蘭勝さん?」



「乗れよ。今日は色々と準備しなきゃなんねえからな。」

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