第39話
彼には私が今何をしてもやり返されそうで、何も出す術がない。
……喋る気力さえもなくし、全てに絶望した私に蘭勝さんはニヤリと笑った。
「ご息女と少しお話をさせていただきたいのですが、構いませんか?」
「ああ、そうですな。涼。」
「はい。」
涼は私を一瞥した後、この部屋を躊躇いがちに出て行く。
お父様は一度だけ蘭勝さんに挨拶をして、この部屋から出て行った。
蘭勝さんと二人になった私は何を言う気にもなれなくて、ただ立ち尽くす。
そんな私に彼は少しだけ笑った。
「まあ、座れよ。花子。」
―――…お父様がいなくなった途端に、花子呼ばわり。
「いえ、ここでいいです。」
「座れ。」
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