第272話
「分かったつーの。ちゃんと連絡回しとく。」
「あと、一日だぞ。分かってんのか?」
「気が短けえな。ちっとは我慢してろっつーの。」
城にそんな風に言われた彼は彼を睨むけど、すぐに彼から視線を外した。
手に握りしめていたソレを、彼は視界に入れる。
それが城にも見えたからか、少し面白おかしく話題に上らせた。
「ソレ、大稀さんに貰ったやつだろ?んーでつけねえんだよ。」
「―――…お前に話す義理はない。」
「へいへい。……ったく、冷たてえ男。」
なんて言って、彼はその場から離れる。
―――…律儀に先程拾ったものをカウンターの上に置いていくのはどうかと思うが。
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