第252話

私は靴箱に置かれてあった靴を履いて、校門にへと向かう。



さて、食事は適当にするし、ティアラの食事もちゃんと家にあるから、買い物は行かなくていいから。




あとは帰るだけね。





ふうと心の中で息を吐くと、校門にもたれかかっている私服の男の人に目を惹かれた。



数秒見つめていた時、その見たことのある彼に目を見開かせてしまう。



―――…漆黒の髪に、夕方には似合わない彼。



すらっとした彼の全てを見た時、ぽつりと彼の名前を無意識に呼んでしまった。










「―――…上条さん。」



そこにいたのは珍しくラフな格好をしていた、上条さんがいたのだ。



私が呼んだことで、彼はゆっくりと視線を私に合わせてくる。

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