第249話

「中島さん。あなた、ふざけてるんですか?」



「ふざけてる?まさか!私はいつでも本気です!」



体育館の裏側で龍は由宇を責めているようだが、全く動じない女は由宇だけだろう。



まあ、毎日蘭勝の顔を拝んでいれば、女の圧力にビビったりしないというのも頷けるが。





「先輩に余計なことは言わないでください。」



「余計なこと?噂のことを言って、何がいけないんですか?……知っておく方がいいことっていうのもあると思いますけどー。」



いつもの口調ではない由宇に気づいてはいるが、そんなことでいちいち驚く龍でもない。



彼女はそのまま由宇を睨みつけるようにして、言う。




「知らない方が幸せなことだってある。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る