第243話
「さんきゅー、本郷。助かったわ。」
北山田先生に言われた通り、私は2の4に……詳しく言えば、北校舎の3階まで歩いたのだけど。
まあ、とりあえず運んであげた。
「いえ、構いません。」
「のわりには、顔が笑ってねえぞ。」
「元々こういう顔です。」
「いやー、変わってねえようで安心だわ。」
……この人、本当に教師していていいのかしら。
私は早くここから去りたかったので、踵を返そうとしたその時―――…教室の後ろに見たことのある人影を見つけた。
あれは……諏訪君?
「……あの、北山田先生。」
「あ?」
「彼、このクラスの生徒なんですか?」
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