第162話

―――…生きているはずが、ない。





「……悪い。」



「いや、構わねえ。気にすんな。」



砦は蘭勝の気持ちが理解できたのか申し訳なさそうに顔を歪めたが、蘭勝はそれについては気にする素振りは見せなかった。



彼の本性を知るのも、まだ難しい。










「まあ、何にせよ。……ちゃんと確証がついたら、お前に話す。」



「それまで何もできねえのかよ。」



「んーだ?花子に会わせてやりたかったのか?―――…やめとけ。」



「?」



蘭勝のその言葉にどういう意味が隠されているのか、砦にはまだ理解できなかった。



この事件の真相の一割も知らない砦が理解できるはずもない。

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