寂しさ

人が感じる寂しさと、自分が感じる寂しさ。


それぞれ理由が違えば、感じ方も違う。



他人からすれば、“そんな事?”と感じる事も、あたしからすれば、“重大な事”だったりする。



誰も居なくて一人が寂しいと感じる人も居れば、大勢の中に居ても自分が一人だと感じて寂しくなる人もいる。



「そうだね、寂しかったね」


そう言って寂しさを共感する事は出来ると思う。



だけどそれは、寂しいとゆう状況を想像して、“それは寂しいね”と感じただけで、実際に当人の“気持ち”に共感しているとは思えない。



気持ちとは、とても奥深く。寂しさとは、根強く刻まれる。



なのに、どうしてこの人は寂しそうだと感じてしまうのだろうか。


あの人の背中が寂しそう…

話し方が寂しそうだった…


様々な見方で人の寂しさを共有する時がある。


想像した訳でも、寂しさを聞いた訳でもない。


仕草や口調で感じとってしまうのは何故か。



それはきっと、誰もが“寂しさ”を心に秘めているからだと思う。




——玄関口でチャイム音が鳴り響き、一瞬静止が訪れたそこから、ガチャリ…と、ゆっくり扉が開いた。



「…ようっ」


遠慮ぎみに笑う“アイ”。



その前に佇むのは、部屋着のままの岸田ゆり子ちゃん。



「すず…?」


あたしの存在に気づくと、“アイ”を無視して視線を向けてくる。



何だか微妙な空間に、苦笑いを浮かべた。



「えっ何でっ…?」


困惑ぎみな岸田ゆり子ちゃんに、何も答える事が出来ず、目の前に居る存在を無視されたままの“アイ”をチラッと横目で見た。



「アイが…連れて来たの?」



岸田ゆり子ちゃんの低い声に、“アイ”は小さく頷いた。


その光景に、とゆうか岸田ゆり子ちゃんの発言に、あたしは来ちゃいけなかったのかも…と、気まずい思いが過ぎる。



「とりあえず…入れてくんね…?」



この不穏な状況を打破したのは、やっぱり遠慮ぎみな“アイ”だった。



岸田ゆり子ちゃんは、“アイ”に視線を向けると、またあたしに一度視線を移し、「…どうぞ」と低い声を発した。



何か違和感を感じるのは、彼女のその声かもしれない。


体調を崩したのか、風邪でも引いて休んだのかと思ったけど…態度や仕草からして、しんどそうとゆうよりは、面倒臭そうに見えた。



玄関の中に足を踏み入れる瞬間、とても緊張した。他人様の家にお邪魔するのは慣れていない。敷居を跨ぐと、自分の家とは違う空間や匂いを感じる。



岸田家は、玄関を入ってすぐ右にリビングがあるようで…


そこへズカズカと上がり込む“アイ”に、あたしを置いて行くな!と、少しキレそうになった。



家の中は静まり返っていて、リビングに入って誰も居ないんだ…と感じた。



躊躇ためらうあたしをよそに、カーペットの上へドカッと座る“アイ”。


あたしはどこに座ればいいの!と、やっぱりキレそうになる。



「すず、そこ座りなよ」


突っ立ってるあたしに、促すように声をかけてくれた岸田ゆり子ちゃん。


その言葉に「うん」と呟いて、その向かいに腰を下ろしながら、右隣に座る気の使えない“男”を横目に睨んでおいた。




「何か飲む?」



思い出したように立ち上がる岸田ゆり子ちゃんに、あたしも反射的に腰を浮かすと、「コーヒーしかないんだけどね」って少し笑いながら、彼女はキッチンに向かった。



小さく「ありがとう」と呟いて、浮かしたままの腰をゆっくり下ろすと、「その挙動不審、気持ち悪ぃからやめろ」と、隣からマジでうざい声が耳に届く。



「は?」


「…いちいち挙動不審すぎんだよ」


「はぁ?」


「イライラすっからやめろ」


「はぁあ?」



段々と声を張り上げるあたしをよそに、「あーうぜぇ」と吐き捨てやがるこの男。



言い返す事すら腹立たしくて、言葉を飲み込んで“アイ”に背を向けた。



「どうぞ」



キッチンから戻って来た岸田ゆり子ちゃんが、グラスに入ったアイスコーヒーをテーブルに並べ、あたしにも一つ渡してくれる。


「ありがとう」と受け取りながら、コーヒーの飲めないあたしは、一口だけ口にしてすぐにテーブルへ戻した。



それぞれが一息ついたところで、「で?」と向かいから岸田ゆり子ちゃんの低めな声が聞こえた。



咄嗟に彼女へ視線を向けると、彼女は“アイ”を見ていた。



それにつられるように、あたしも右隣に居る“アイ”に視線だけ向ける。



“アイ”は真っ直ぐ岸田ゆり子ちゃんを見つめ、



「俺はゆりが好きだ」



至って真面目に、告白した。



馬鹿なんだと思う。いや、元々馬鹿だから大馬鹿なんだと思う。


…あんたそれ言いに来たの?って感じでしょ。


告白すんのに、何あたしを連れて来てんの?って話しでしょ。



「何言ってんの?」



ほら、岸田ゆり子ちゃんの表情が苛立ちで歪んでる。



「俺はゆりが好きなんだ」



なのにこの大馬鹿野郎は、笑み一つ零さない。



至って真面目に発言してるらしいから、あたしも岸田ゆり子ちゃんも、下手にリアクションがとれない。



「だから安心しろ」



そうハッキリと言った“アイ”を、あたし達は無言で見つめてた。



言いたい事は伝えたって感じで、一人達成感に満ち溢れてる“アイ”は、勝手にスッキリした表情をしてやがる。



あたしも岸田ゆり子ちゃんも、呆然と“アイ”を見るしかなくて…



「次はおまえだ」



その視線をあたしに向けて…



「え?」



いきなり“アイ”がこっちを見るから、言葉の意味よりも、「何が?」って思いが先行して、当然の如く思考が追いつかない。



「おまえも言え」



いや、だから何を?



思考回路が回らないあたしを、岸田ゆり子ちゃんまで困惑の瞳で見つめてくる。



「早く言えよ!おまえ何しに来たんだ」



苛立ちを含んだ声で、“アイ”があたしを追い詰める。



「は?連れて来たのあんたでしょ!」



だから当然の事を言ってやった。



チッ…と舌打ちをした“アイ”は、苛立つままに「役に立たねぇ」と呟いて、「とにかく、」と再び岸田ゆり子ちゃんへ向き直った。



「俺らはゆりが好きだ。他にも、ゆりの事大切に思ってる奴はいっぱい居る」



あたしに向けるものとは真逆な口調に、優しい視線で、“アイ”は真っ直ぐ言い放った。



「だから、一人で寂しいとか思うなよ」



その瞬間、岸田ゆり子ちゃんの表情が変わり、



「…少なくとも俺は、ゆり自身を見てる」



何とも、悲しい表情に変わった。



話しの流れからして、“アイ”が何を言いたいのか、少し分かりそうな気がした。



「俺はともかく、ゆりは分かってんだろ?こいつは、ゆりをちゃんと見てくれてるって」



“アイ”が話す度に、顔をしかめて唇を噛み締める岸田ゆり子ちゃんは、意外と強情な性格なのかもしれない。



「…ゆり自身を見てる奴が居るって事、わかってくれよ…」



すがるような口調の“アイ”に、何故かあたしの胸が痛んだ。



岸田ゆり子ちゃんは眉間に皺を寄せたまま、視線を落とし、口を閉ざしている。



“アイ”も言葉を探すように俯き、静かなリビングに静止が戻ったようだった。



しばらく続いた沈黙を、重いと思いながらも言葉が浮かばない。



“アイ”があたしをここへ連れて来た理由は、何となく分かった。



多分、あたしに何かを言わせて、岸田ゆり子ちゃんを安心させようとしたんだと思う。



岸田ゆり子ちゃんに何かあったのかもしれない。だから学校を休んだのかもしれない。


それを心配して、“アイ”なりに岸田ゆり子ちゃんを励ましに来たのかもしれない。



“アイ”が伝えた「好き」って言葉は、話しの流れでは告白じゃなくて、“人として”って意味の表現だった。



…だったけど、半分マジな部分もあるとあたしは思う。



恋愛感情での“好き”も、“アイ”の言葉には含まれてると思う。



何があったの?なんて聞けない。明らかに部外者っぽいあたしは、ぬけぬけと聞ける度胸なんてない。



だけど、ここへ連れて来られて、この場に立ち合ってるあたしは、聞く権利はあると思う。



悪く言えば、巻き込まれている。何がどうなってんのか分からない状況で、共感できる筈もない。



…そう思う反面、聞きたくないっていうのも本音だった。



話を聞いてしまえば、少なからず意見を求められる。相手が言えと言わなくても、そうゆう空気になる。



人は、自分の求めた意見が聞きたいから相談をする。


この人なら解ってくれるかもしれない、とゆう期待を抱いて話を始める。


自分に見合った答えをくれる人だと、勝手に信じて、意見を求めてくる。



あたしにはそれが重い。



見合った答えをあげる為には、それなりに親身になって話を聞かなければいけないし、考えなければいけない。




「あたしね…友達がいないの」



彼女は、その答えを求めてきた。



ポツンと呟かれた言葉に、



「…えっ…?」


一瞬、目を見張った。



それをどう解釈したのか、岸田ゆり子ちゃんは苦笑いを浮かべ、視線を落とした。




浮かんで来る疑問はたくさんあるのに…

何か言わなきゃと思いつつも、困惑する一方で…


こうゆう相談会的な場は、やっぱり苦手だな…と思う。


人の悩みを聞いたとこで、あたしには何も出来ない。


親身に聞いてあげる程の関係性が、あたしと彼女の間には無い。



どうしてこんな事になってんだろ…とか。何であたしがこんなに気を張ってんだろ…とか。この状況にだんだん嫌気が差してくる。



だけど…話を聞いてほしいと言う彼女のサインにYESを出したあたしは…



「何かあったの?」



とんだ偽善者だ。



岸田ゆり子ちゃんは視線を合わせ、「すずは…あたしの事をどんな風に見てる?」と、逆に質問してくる。



「…どんなって…」


そんな事言われても、知らないんだから答えようがない。


言葉に詰まっていると、彼女はふと口元を緩め、


「何か、全部に嫌気が差して…」


全く主旨の見えない話しを始めた。



「あたしね、兄が一人いるの」



“兄”とゆうフレーズに、保健室で話した兄ミヤチの顔が、脳裏を過ぎった。



「何てゆうか…有名になっちゃった人で…」



コーヒーの入ったグラスを見つめながら、岸田ゆり子ちゃんは柔らかい笑みを浮かべていた。



「嫌いなんだ…」



その言葉に、眉間にグッと皺が寄ってしまう。



「兄の事、嫌いなの」



そう呟いた彼女の言葉に、隣に居る“アイ”の空気が止まった気がした。



「そうなんだ」


口から出た言葉は、自分が言ったとは思えない程、何とも軽薄なものだった。



「だから…」


そう思ったのはあたしだけのようで、岸田ゆり子ちゃんは話を続けた。



「もう何年も口聞いてなかった。てゆうか、あの人この家を出てったから滅多に会わないし…」



兄ミヤチの事をあの人って言う岸田ゆり子ちゃんに、あたしの胸の中でモヤモヤと煙に覆われていくような感覚が襲ってくる。



“森ちゃん”の事を“あの人”って言った時とは、思いの込め方が違って聞こえた。




「まぁ、ここに住んでた時もほとんど会ってなかったけどね」


そう言って微笑むから、モヤモヤが更に押し寄せ…吐きそうだ。



少しでも知ってる人の事を嫌いと言われると、寂しく思うのはあたしだけなのか…



「きっかけは全部兄だった。中学生になったぐらいから、友達に違和感を感じるようになった」


「どんな…?」



いや、あたしだけじゃないと思う。あたし達の会話を俯いたまま聞いてる“アイ”も、きっと寂しいと思ってる。



「利用されてるんじゃないかなって…」


「友達に?」


「うん。会話の内容はいつも兄の事ばっかりで、うちに遊びに来るのも、兄に会いたいからみたいで…居ないって分かると帰りたそうにするし」


「うん」


「あたしじゃなくて、“兄の妹”ってゆう肩書きが、あたしと一緒に居る理由なんだって思った」


「うん」


「どこに行っても兄ってゆう存在が付きまとう。みんながあたしと友達でいたいのは、兄の妹だから」


「んー…」



何か…


「それって、兄ちゃん悪くないよね?」



あたしが返した言葉に、ハッとした表情に変わる岸田ゆり子ちゃん。



「それは友達の考え方であって、兄ちゃんが友達をそうゆう風にさせたんじゃないでしょ?」



兄と妹の関係なんて知らない。ずっと仲良くなんて出来ないのかもしれない。


ただ、岸田ゆり子ちゃんは被害者ぶってる子にしか見えなかった。


あたしって可哀想でしょ?って言ってるようにしか聞こえなかった。



だからちょっとがっかりした。


孤独ぶってる岸田ゆり子ちゃんが。


被害者ぶってる言い方が。


物凄くイラッとした。



「あたしは、そう思うけど」


イライラを隠すように吐き出した言葉は、きちんと喋れたかわからない。



「…それだけが、原因じゃない」



そうゆうのは、彼女のただの言い訳にしか聞こえない。



「…友達、」


そう呟いた彼女に、続きを言いたくないんだろうなって感じた。



だから、


「言わなくていいよ」


そう言ったら、唇を噛み締めて俯いたまま黙ってしまい…



「ゆりのツレは、みんな客になった」


変わりに、“アイ”が話しを続けた。



「…客って何?」


そう聞き返したあたしに、“アイ”はチラッと岸田ゆり子ちゃんを見ると、彼女の様子を伺うように…



「ミヤッチ、ホストだから」


と、教えてくれた。



「は?ホスト?」



これには正直驚いた。



色んな結末を想像しながら話を聞いてたけど、これは想像してなかった。



「高校生がホストやってんの?」


「あぁ」


「えっ何で?」



二人を交互に見やるあたしは、



「…俺も、やってる」



そう呟いた“アイ”を見て、止まった。



もうここまで来ると想像とかのレベルじゃない。


何がどうなってこうゆう話してんのか分からなくなる。



“アイ”をガン見するあたしなんてお構いなしに、


「ミヤッチは、ゆりのツレって知ってて、客にしてんだ」


“アイ”は話を続けようとする。



「ミヤッチがホスト始めたのは、高校生になってからだけど…昔からカッコイイ人だったし、ホスト初めてから余計人気出たって感じで…」



時折、岸田ゆり子ちゃんの方を見ながら話す“アイ”は、やっぱり彼女の様子を伺がっていた。



「だからゆりは、ミヤッチに友達を取られたって…思ってる」



全てをさらけ出した彼女は、今どんな思いでいるんだろ。



人の奥底に潜む感情を。

理解しがたいその感情を。


あたしは岸田ゆり子とゆう人間を、受け入れられるのかと…


その話しを聞きながら、ただただ人の思いに同情した。




「…もうね、」


ふと、岸田ゆり子ちゃんが呟いた。



「それ以来、あたしから関わるのやめたの」



そう言って、



「だから友達いない。今のクラスの子達は中学の時友達だった子だけど、もう全然話してない」



笑ったように見えた。



「…だから、兄ちゃんのこと嫌いなの?」



そう聞いたあたしに、やっぱり彼女は笑ってた。


口元に笑みを浮かべてた。



それは、どうゆう思いを秘めてるのか…



「友達と一緒に居ても兄の話ばっかされて、あたしなんてどうでもいいみたいで…

それがどんどん苦痛になって…

何も言わずに自分から勝手に距離おいた。

だから一人になってすっごく楽だったよ。


あたしにはアイが居てくれたし。


お兄ちゃんが居て良いなとか、ゆりちゃんはお兄ちゃんが居るから…とか、散々言われてきた。

それが嫌でしょうがなかった。

あたしを見てって思った。


だけどね…


本当はそれすら言い訳。


自分に言い訳して、自分に弁解して、自分であたしとゆうものを良い子にしたてあげた。


だから全部人の所為。


あたしに近づいて来た人の所為。


あたしを見てくれないと感じた時は兄の所為。


あたしはあたしなのにって…自分に言い訳して、あたしは自分に良い子に見られたかったのかもしれない。


だからすぐ被害者ぶる。


そうゆう自分が嫌いって言ってるそばから、あたしはそうゆう自分を誉めて同情してる。


自分が嫌いって良く言えたねって。


あたしを見て欲しいって言いながら、詮索されるのは嫌なくせに。


良く言えたねって。被害者のあたしが、加害者のあたしを誉めてる。


一人になりたいってなったくせに、アイに甘えてるのが良い証拠。自分の都合でアイを突き放したり…平気でするからね…あたし」



“そんな事考えてたら、何もかも嫌になっちゃって…”


そう付け足した彼女の顔は、やっぱり笑ってた。


だけど、寂しい笑顔だなと感じた。




「そもそも、兄ちゃんがホストしてる理由は?」


「知らない」



あたしの質問に、岸田ゆり子ちゃんは低い声で即答した。



その反応に、凄く寂しいと感じた。



「…すずには、言えなかった」


「何を?」


「兄がいるって事も、ホストしてるって事も、あたしの気持ちも…」


「…そっか」


「すずは何も知らずに、あたしと居てくれたから。出来る事なら、何も知らないままで居てほしかった」



そんな願いを…彼女は口にする。



「…会ったんでしょ?」


「え?」


「兄に、会ったんでしょ?」



微笑む彼女に、試されてる…と感じるあたしは、嫌な奴だろうか。



会ったと言えば会った。


渡り廊下を通っていれば嫌でも会うし、岸田ゆり子ちゃんと兄ミヤチが渡り廊下で睨み合ってた時だって、会ったと言えば会った事になる。



だけど彼女が言う、“会った”とゆうのは、保健室で会話した時の事を言ってる気がした。


そしてそれが凄く、責められてる気がしてならない。



どう答えるべきかと、頭を悩ますあたしに、


「保健室の前で、すれ違ったから…」


何もかも知っていると言うように、岸田ゆり子ちゃんが呟いた。



「森ちゃんが…渡り廊下で、すずが倒れたって教えてくれたの」



兄ミヤチとは話してないんだろうなと、容易に想像はできた。



「すずと何か話したのかな…とか、すずまであの人に取られたらどうしよう…って、考え出したらキリなくて…」


「……」


「あたしの兄だって事、すずは知った筈なのに…すず、何も聞いてこないから…あたしも言わなかった」


「……」


「そうゆうの考えてたら、何かもう、色々ね…どうでもよくなって」




“疲れちゃった”



そう言った岸田ゆり子ちゃんは、ほんとに疲れてるみたいだった。

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