第141話
俺が会社に行って以来、父親は約束通り週3日は自宅に戻ってくるようになった。
母親を愛してるふりをして、甲斐甲斐しく面倒を見る。
馬鹿げてる光景だ、と冷めた目で見ながらも、母親の安心したような笑顔を見て安心した。
お母さんが幸せそうにしてるならそれでいい。
俺と要の夜遊びが始まったのは義務的に母親に接していた父親が母親に関心を向けはじめた頃。
自分達が居ない方が2人の仲が上手くいくならと、家を避ける様になった。
母親達の関係は順調に修復されていった。
それに比例して、俺達との距離は開く一方だった。
要をいつも俺の後についてきて、俺はそれを了承していた。
母親に存在を認められない兄弟は2人で支え合うしかなかった。
中学に入ってすぐ、リク達と知り合った。
それと同時に、銀狼の存在を知る。
皆が入るから、とかじゃなく。
自分の居場所を手入れたくて、俺もリク達と一緒に銀狼に入った。
その当時小学生だった要は銀狼には入れなかったが、俺の弟って事で出入りは許されていた。
喧嘩、女、喧嘩、毎日そんなモノにまみれていた。
中学に入って少し引き締まった母親譲りの顔は何もしなくても女が寄って来た。
寄ってくる女を片っ端から喰った。
初体験がいつ?誰と?なんて覚えて無い程喰った。
行為中は愛されてると感じるけど、終わった後は何時も虚しくて。
それでも、その行為をやめられなかったのは、自分が愛情に飢えていたからなんだと、今になって思う。
何時の間にか、オレンジの髪とチュッパが俺のトレードマークになっていた。
リク、総司、泰雅、猛、皆は一つ年上で、その上童顔だった俺は弟キャラを確立していた。
寄ってくるのはお姉様方が多くなって、テクニックと甘え方だけは嫌でも上手になった。
中学もほとんど行かずに、半年がたった頃、事件が起こった。
いつもの様に女の上に跨って腰を振っていた時、俺の携帯電話がけたたましく鳴り響いた。
腰を振りながら手に持った携帯を耳に当てる。
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