第77話
う・・・・頭痛い。
小さな唸り声を上げながら目を覚ました。
普通ならもっと可愛らしく起きるだろうが、私はそんな期待に応えれる子じゃない。
目を向けた見覚えのない景色に、慌てて上半身を起こす。
たぶん、コンマ2秒だったと思う。
「う・・・・あっ・・・節々痛~い。」
なぜだから体中が痛い。
あまりの痛さに顔を歪めて、前屈みになって両手で自分の体を抱きしめた。
ってか・・・・ここどこよ?
白い壁に赤いベッド。
なんだから色合いが賑やかな部屋。
壁に飾られてるバイクのマフラーとかを見れば、男の子の部屋だと分かる。
・・・・・まさか!私、あいつらに連れ去られた系?
一瞬にして顔が青ざめる。
痛みを我慢して、自分の服装を確かめる。
制服良し。
ブラ良し。
・・・・パンツ・・うん、履いてる。
何かされた感じではない事に、ほっと安堵の溜息を漏らした。
・・・・しかし、体痛すぎる。
ここから逃げるにしても、上手く動けそうにないよ。
そりゃ、あんなに全力疾走したんだもんね?
男達に終われてた時の事を思い出して、身震いする。
はぁ・・・・どうしよう?
もう・・・・ここ何処よ。
記憶を失う前に確か、赤い髪を見た。
その時『銀狼』とか聞こえた様な・・・。
あの場に銀狼の誰かが居たって事?
あわよくば、銀狼の誰かがあの3人組を追い払ってくれてたらなぁ。
結構なあまちゃんな考え方の私。
ま、良い意味で言えば、中々の楽天家なのよね。
そんな事を考えてると【ガチャリ】と部屋のドアが開いた。
必然的にそちらに視線を向ける。
あっ・・・・と目が合う。
そこには、最後に見た赤髪の姿。
私達は見つめ合ったまま、互いに固まった。
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