第40話
「り・・・リク、1人で着替えれるから。寝室から出てよ。」
「だから、手伝ってやるって言ってんだろ?」
そんな不機嫌な顔すんな!
「は・・・恥ずかしいし。自分でする。」
顔を赤らめて言ったのに、
「今更恥ずかしいとか意味わかんねぇ。もっと恥ずかしい事やってるだろうが!」
平然とした顔で言うな!!!
「そ・・・それとこれとは違うのよ。」
「一緒だろ?着替え以前の問題じゃねぇ?あんな所も見てるし、あんな事もやってんだろ?その結果、妊娠したわけだしな?」
ニヤリと口角を上げた六織が、憎らしく思えた。
「・・・・・・。」
この男には羞恥心は無いのか?
耳まで真っ赤になった琥珀は俯くしかなかった。
えぇ・・・確かにあなたの言う通りですけどね?
そう言う行為がなければできちゃったりしませんよ?
「ほんと、デリカシー無さ過ぎる!もう、向こうに行ってってば!」
叫んだ琥珀に、
「顔真っ赤じゃねぇかよ!何想像したんだ?ま、そうまで言うなら向こう行ってやるけどな?」
ククク・・・と笑って立ち上がった。
クソッ!完全に遊ばれたんだ。
ようやく気付く琥珀。
六織は琥珀の反応が面白くって、からかっていたらしい。
「もう!馬鹿!早く行け!」
手元にあった枕を六織めがけて投げる。
「はいはい、じゃあな?着替えたら呼べよ?」
その枕は、六織に当たることなく六織が出て行った後のドアに激突してパフッと落下した。
「もう・・・・リクの馬鹿ぁ~!!」
琥珀の雄叫びが寝室に木霊した。
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