第12話
ただ、ふとした拍子に…
指先に触れた髪の感触を思い出しては、
あの時に見た彼女の顔が、まぶたの裏に浮かび上がってきた。
事情を知った今なら、あの時の彼女の怯えて涙を流す理由がわかるのに。
「………」
本気で守ってやりたいと
あの時の気持ちは一瞬で心に焼き付いてしまった。
出来ることなら、俺が守ってやりたかった。
彼女が俺の隣にいることを選んでくれることが、それが一番の願いだったはずなのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます