第3話
退院したうちがたまり場に来てから、一時間ほどして恋季は現れた。
「退院おめでとう~!」
陽気な声と手土産を引っ提げてやってきた恋季。
すっかりチームCROWの一員の様にたまり場に馴染んでる。
さすが適応力があるなぁ、と感心するうち。
「恋季、おかえり。」
ソファーに座って影虎を膝枕したままそう言えば、
「おかえりは紫音の方やろ?」
と笑った。
「これ、差し入れな。なんでも有名なケーキ屋のシフォンケーキらしいで。皆でおやつにしよう。」
ツカツカと歩いてくるとソファーに座ってる啓太に手渡した。
「ありがとう。美味しそうだね?」
受け取った啓太は袋の中を覗き込む。
「貰い物やから、気にせんといて。」
そう言って微笑むと恋季は空いてるソファーに腰掛けた。
「早速頂こうね。珈琲も入れ直すね。」
啓太は恋季から受け取ったそれを持って立ち上がるとミニキッチンに向かう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます