第Ⅰ章 第10話

「お話をする前にお昼に致しませんこと?私のお話は長くなってしまいますので」

私は、そう説明した。


「確かにそうしないとね」

鈴楓様はそう答えた。


それから私達は、お昼を済ませた。


「それで、雪菜ちゃん?学院長に呼ばれたって深雪ちゃんに聞いたけど?」

優凜様は私にそう聞いた。


「その事ですわね。先程もお話致しましたが、かなり問題が山積していると申しましたわよね?」

私はそう言った。


「うん。でも、その問題って一体何なの?雪菜」

そう聞いたのは、鈴楓様、優凜様と同じく天羽女学院二年生で、アヴァロンに所属している騎士・東雲優結(ゆゆ)様。


学院では《聖槍の騎士》と呼ばれている。


「そうですわね。私が学院長に呼び出されたのは、私に騎士団を作るようにと学院長直々に通達されましたわ」

私は優結様の質問にそう答えた。


「え?深雪ちゃんじゃ無くて雪菜ちゃんに?」

優凜様は私に聞いた。


「ええ。私も優凜様同様の懸念を抱いておりましたわ。


ですが、学院長は私に作る様に通達された意図は分かりかねますが・・・どうも、私が騎士団を作るように通達した背景の裏には神戸女学園で起きた事が学院長の中では懸念材料になっている様ですわね」

私は、優凜様の質問にそう答えた。

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