第0章 悲劇の始まりは

第0章 第1話

その日は朝から天気の良い日だった。


俺はその日、非番を貰っていた為、俺は珍しく自宅マンションの自分の部屋で熟睡していた。


いつもは仕事に追われて、家に中々、帰る事もままならない程に仕事に忙殺されていた。


俺が目を覚ましたのは何時もよりも大分遅い、朝、8時だった。


目を覚まし、リビングに向かうと「あ・・・おはようございます、鷹臣さん」

そう挨拶を返して来たのは、俺ー鷹司鷹臣の妻である鷹司優衣だ。


「おはよう、優衣」

俺は優衣にそう挨拶を返した。


「よく眠れました?」

優衣は俺に聞いた。「ああ・・・お陰様で熟睡出来た」

俺は優衣の質問にそう答えた。



彼女ー鷹司(旧姓・柳)優衣は俺の幼馴染みだ。

彼女は家の近所にある編集社で働いている。


「そうだ・・・。今日は優衣、仕事休みだって昨夜話してただろう?俺も今日は非番だから・・・その久々に何処か出掛けないか?」

俺は昨夜の優衣の話を思い出してそう聞いた。


「え・・・?鷹臣さん・・・お仕事お忙しく無いんですか?


以前は事件に追われてて暫く休みが取れないって話していたんじゃ無いんですか?」

優衣は俺の提案に驚いてそう聞いた。


俺の職業は警視庁捜査一課の刑事だ。

俺は優衣以上に、仕事に忙殺される事が多くて、優衣の居る家に帰れない事の方が多いのだ。


それに優衣は律儀にも俺が以前、仕事に追われていた事を覚えていたらしい。


「・・・それは・・・そうなんだが・・・その仕事は昨夜何とか終わらせて来た。


それに今日は大事な日なんだから・・・流石に終わらせて来たよ。

何とか非番を獲得したけどね」

俺は優衣にそう話した。

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