第3話

だって、どこで誰が聞いてるかわからない。


珠ちゃん以外、誰も知らないこの気持ち。


「中村、相変わらずモテるよね~」


だけど結局、珠ちゃんはそんなわたしのあわってぷりを特に気にする様子もなく、窓の外の彼を見つけると、そう呟く。


「…うん。そ、だね」


グラウンドで、他の友達と愉しそうにサッカーに興じる彼を見つめる視線は、わたしだけじゃない。



彼が走るだけで、パスを受けるだけで、パスを出す度に、ゴールを決める度に、キャーキャーと黄色い声援がグラウンド中に響いていた。

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