第16話

冷蔵庫を開けて中からサイダーを出して、棚にあるグラスを2つ取り出す



氷を数個入れ、サイダーをゆっくりと注ぎ入れる


リビングの大きな窓ガラスから射し込む夕日に照らされて、それがキラキラと光り輝いている



―――雫がグラスを伝う



それをトレーに置いて、もう1つ冷蔵庫にあったポッキーを持ってリビングを出た




同じようにトントンと階段を上がり、部屋のドアを開けた



途端にヒンヤリとした冷気が頬を撫でる



「おっ、もうずいぶん涼しくなってるな」


「うん。強めにしたから。―――冬夜が…暑いかなと思って…」

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