第8話
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「はぁ、五十鈴ちゃん、可愛いなぁ」
「……署内では女なんてクソ喰らえみたいな顔してるくせに、有田に会ったら途端にその顔って」
「五十鈴ちゃんをその辺の緩そうな女と一緒にしないでもらえます?」
「それ、全国の女に聞いてもらえ。頼むから、ボコボコにされろ」
女なんて、ただの性処理の玩具。
そんなクズみたいな考えをこの十数年持ち続けていた。自分でも自覚していた。どうしようもない愚図だって。
でもそれが俺にとって普通であり、こんな俺でもいいと寄って集ってくる女共をただ相手をしているだけだった。別に相手がそれでいいと言っているんだから俺は変わる必要なんてないと思っていた。むしろ、これが俺なんだから仕方ないとさえ思っていた。
不倫?ああ、何回かそういう女に手を出したこともある。浮気なんてしょっちゅう。女にばれなければそれでいと思っていたし、指輪をしている女だって相手がその選択肢を選んだならそれでいい。
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