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「風呂長かったな」


「考え事してたら長風呂になっちゃって、少しのぼせたかも」


「ちゃんと水分補給しとけよ。俺も入ってくる」


來斗はペットボトルの水をくれた。


私は、半分近く一気に飲んだ。


うん、生き返った。


あ、制服のタグ切らないと。


後、筆記用具とか入れたりも。


私は学校の用意をした。


「美桜、髪ちゃんと乾かせよ」


お風呂から上がってきた來斗。


「上の服ぐらい着てよ」


「暑い」


下はちゃんと履いてるけど、上は着てない來斗。


暑いのは分かるけど、流石に目のやり場に困る。


「ほら、こっちこい。乾かしてやる」


來斗はベットに座り、手にはドライヤーが持たれていた。


私は來斗の所まで行き、髪の毛を乾かしてもらった。


人に頭触られてるからか、眠くなってきた。


「こんなもんでいいか?」


あ、寝るとこだった。


「うん。ありがとう」


髪は中までちゃんと乾いてた。


「髪長かったし、大変だったでしょ?」


「まぁな」


男の人はドライヤーしても、基本短いからすぐ乾くもんね。


「來斗、学校まで何で行くの?」


「槙さんに送ってもらう予定だ。8時ぐらいに来ると思う」


車か…。


絶対目立つ…。


「私やっぱり、別で行く方が」


「一緒に行くぞ。俺がいるから、何があっても守るから。ほら、そろそろ寝るぞ」


やっぱり別々で行くことは、無理みたい。


「今日は、大丈夫か?」


横に寝転んでる來斗が、心配そうに聞いてきた。


「うん」


って答えたけど、実際わからない。


また夢見てしまうんじゃないかって、思ってて少し怖い。


「手握っててやるから、寝な」


來斗はそう言うと、私の手を握ってきた。


「おやすみ、來斗」


「おやすみ、美桜」


やっぱり來斗に手を握られて落ち着くからか、夢は見なかった。

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