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「学校はこのまま続けるつもりです。卒業までは通ってもいいと言われたので。それで、制服の事なんですけど…」


「來斗から聞いてますよ」


「少し待ってて」と言われ、理事長はダンボールから新しい制服と鞄を取り出した。


「一応夏服1着と冬服2着、体操服2着と鞄を用意したけどこれでいいかな?」


私は理事長から受けとった。


体操服まで用意してくれたんだ。


すっかり忘れてた。


來斗が伝えてくれたのかな。


「ありがとうございます。あの、いくらでしたか?」


「あぁ、お金の事はいいよ。來斗から受けとったし」


「え!?」


理事長の言葉に、私は來斗を見た。


來斗は、「何か問題でも?」って顔をしていた。


問題だらけだよ…。


「來斗、いい加減学校来いよ。1年はテストの点数良かったから進級できたけど」


「美桜もいるし、明日から通う」


通うって?


「來斗、ここの学校じゃないでしょ?」


「ここの学校だ」


え!?


うそ!?


「一度も見た事ないんだけど…」


「今までテストの日しか、学校いってなかったからな。まぁ、行ってもここでテスト受けてたし」


そりゃあ、見た事ないわけだ。


テストの点数良いってことは、頭いいのかな?


順位張り出しがある訳じゃないし、分からないけど。


「それにしても天原さん。学校に居る時と雰囲気違いますね」


「あ、今日メガネと髪の毛くくってくるの忘れて…」


「普段からオーラはあったけど、素の姿はさらにオーラありますね」


オーラって?


私ってオーラとかあるの?


あ、それより。


「來斗って理事長と知り合いなの?」


連絡先知ってたりタメ口だし、理事長も來斗って呼んでるし。


「俺の叔父さん」


「え!?」


お、叔父さん!?


「俺の親父の弟だ」


な、なるほど。


だから親しいし、昨日連絡とってくれてたんだ。


「東郷 翼です。そーゆー事だから、何かあったらいつでも言いなさい。天原さんの味方だから」


「はい。ありがとうございます」


何故か、嬉しかった。


私たちは、少し話しをして学校からでた。


「あ、來斗。雑貨屋さん寄ってほしいんだけど」


「わかった。近くのショッピングセンターでいいか?」


「うん。ありがとう」


学校の最寄り駅の近くにある、ショッピングセンターに行った。


「ねぇ、あれって」


「超イケメン…!」


「桜綺の総長の來斗さんよっ!!」


ショッピングセンターの中に入ると、視線が來斗に集中した。


そんなに有名なんだ。


ほとんどの人は近付こうとしないけど、一部の人が來斗に近付いてきた。


「來斗さん、うちらと遊びに行きませんか?」

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