58:谷間で溺れました

「それにしても……本当にアティの未来視には助けられたよ。ありがとう」


 アレがなければ、とてもじゃないがこの広い島で、あんな小さな欠片なんて見つけられなかっただろう。


「今後も頼りにして良い?」


 と、訊ねると。アティも嬉しそうに笑ってくれる。


「こんな風に……未来視……感謝されるの……初めて」


「そっか。こんなに素敵な力なのに、みんな見る目がないな」


 冗談めかして言うと、アティは俺の方に体を預けてくる。


「アキラ……好き」


 わーい。


「俺もアティ好き」


 また冗談めかして。流石にマジトーンで言えるほど、女慣れはしてない。

 けどキス童貞を卒業したおかげか、少しだけ自信もついてる。


「ああ! ボクも!」


 ポーラもくっついてくる。いつかと同じ、おっぱいサンドだけど、今回は背中とお腹じゃなく、2人とも正面から。左右の脇腹の辺りにそれぞれの乳房がフニョンと。


「ん? アティ、汗が凄いんだよ」


 隣り合ってるせいか、ポーラにはアティの汗臭さがダイレクトに伝わるようだ。俺は……嫌いなニオイじゃないから、気にならなかった。異性と同性ではフェロモンとかの関係で感じ方も違うんだろうな。

 だが指摘された当のアティは、


「む……」


 俺から離れると……腕をクロスにして、タンクトップの裾に手を掛ける。そしてそれを一気に引き上げた。バルンと音でもしそうな凄い跳ね方をして、おっぱいがまろび出る。


「あ……え……」


 突然の爆乳ストリップに思考が追いつかない。固まる俺を他所に……アティは汗拭き用の布で体を拭い始める。

 ポヨンポヨン跳ねる乳房。ポーラの物より更に薄い茶色、いや肌色といった方が良いか、絶妙な色合いの頂。輪っかはシェレンさんのと同じくらいの大きさだ。


「これで……大丈夫」


 なにも大丈夫じゃないんだよなあ。さっき2回も放出したのに、またバキバキだよ。


「アキラはおっぱいに顔埋めるの大好きなんだよ」


 うわーい!? この状況でポーラのキラーパス。


「分かった……やってみる」


 アティの腕が頭の後ろに回ってきた。そのままゆっくりと体重をかけられ、俺も少しだけ足を曲げて中腰になり。

 ああ、白いおもちみたいな肌が迫ってくる。右の乳房の中頃、黒い2連のホクロも見えた。そこに鼻が着地。プニュと沈み込む。鼻頭を打つと血のニオイがしたりするモンだけど、今は脱脂粉乳のような微かに甘い香りがする。


「気持ち……良い?」


 最高を通り越した何か。死ぬ時はこの場所が良い。

 汗ばんでしっとりした肌が、頬に吸いつくように包んでくる。少しだけツンとした垢のニオイ。これだけ大きいと洗い残しも、そりゃあるよね。


 と。暗い視界の中で、おっぱいの上部から汗が滴ってくるのが見えた。丸い輪郭に沿って、肌を伝ってくる。黒いホクロ、少し盛り上がったそこに乗っかる。

 エロすぎる光景に、辛抱堪らず舌を伸ばしていた。やっぱ女体に対して大胆になってるな、と心の片隅で思考するが……止まらなかった。


「ひゃん」


 可愛いアティの声と、舌でプニプニと味わう生の乳房。2つのホクロをペロペロと何度となく舐めていく。


「……アキラ……汗なんて舐めたら……汚い」


 美女の乳房を滴る汗を「汚い」と思う男は居ないと思う。


 ――チュル、ピチャ


 俺のリップノイズの方がよっぽど汚い。けど、分かってても止められない。

 舌で味わっても柔らかすぎる。おっぱいって本当に凄い。鼻息がどんどん荒くなり、徐々に思考も難しくなってくる。


「はむ」


 歯を立てないように丸めた唇で乳肉をパクリ。ああ、多幸感で死にそう。


「ん……赤ちゃんみたい……可愛い」


 頭を撫でられる。許されてる。こんな暴挙すら許されてる。断言できる。アティは女神で、この島は天国だ。

 顔を反対側にして、もう片方の乳房にも谷間の中からキスをする。唇が少し沈んで、だけど軽く押し返してくる。柔らかくも弾力のあるおっぱい。


「ふが。ふも」


 豚みたいな声、っていうか今の俺は豚以下のIQだろうな。


「わあ。こんなにおっぱい好きな人、初めて見たんだよ。ちょっと想像以上だったんだよ」


 ポーラが感心したような声をあげる。まあ女同士なら、そりゃこんな醜悪豚になって貪るなんて無いことだろうしな。

 けど、そんな痴態を晒してもなお離れられないんだ。

 汗の湿気を孕み、蒸し暑さすら感じる谷間。唇、頬、鼻……全てが極上の乳肉に包まれている。アティの母性に満ちた後頭部ナデナデも気持ち良い。もう少し。もう少しだけ……


「アンタたち、何やってるの?」


 うひゃあ!? ひゃあ!?

 慌てて顔を上げてしまった。外気の涼しさに、温度差でクラクラしながら周囲を見回す……が。


「誰も居ない?」


「なに言ってるの? ここだよ」


 声のする方を見やるが、やはり無人。って、そうか。この声、アティのお母さんか。道理で姿が見えないワケだ。


「で? 今のは何だい?」


 うわあ。娘さんのおっぱいに甘えまくってるところを、その母親に見られるとか……いや、よく考えたら既にポーラとキスしてるところをシェレンさんに見られるという、似たような経験してたわ。


「アキラが……嬉しいこと言ってくれたから……お礼」


「お礼って。そんなのがお礼になるワケ……なるの?」


「なりますねえ!」


 むしろ完全に貰いすぎたレベルだ。

 そしてちょっとパンツの中が怪しい。斥候だけじゃなくて本丸も出たかも知れん。


「ふうん。じゃあ今度、何か手伝ってくれたら、私も胸の中に入れてあげるよ」


 いや。お母さんのは……見えないので。感触はあるんだろうか。なんか色々謎だよね。


「っとと。忘れてた。アティ、そろそろ晩ご飯の支度だよ。手伝ってちょうだい」


「うん……」


 アティが服を着直す。ああ、桃源郷が。

 じゃなくて。もうタイムアップみたいだな。レンガ敷設はまた明日に持ち越しか。実際、俺がおっぱいに埋まってる時間で10枚くらいは敷けた気はするけど……仕方ない。あんなん無理だから。切り替えていこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る