第4話 闘いの始まり


「サラデインは手薄な時期に襲ってきたか」

「はい、陛下」「我らは数が少なくとも迎えうつ」


十字軍国家、それは十字軍が聖地奪還を果たし生まれた幾つかの王国

しかし欧州は遠くにあり、周辺諸国は敵である。聖地はイスラム側もまた同じく


サラデインはナイルの恵み、穀倉地帯、交易の豊かなエジプトだけでなく

アフリカの一部にシリアなども手中にして、良き支配者として紅海の交易でも栄え


エルサレム王国や他の十字軍の国を

取り囲むように多く地を支配下にして

攻め来ている


この時

シリア北部にエルサレム王国の主力などがいる。これらは王の命令でなく、独立した諸公達の判断


守りが薄い状況の中、海岸沿いにラムラなどの村などを襲い

王国の砦、守護するアスカロンの城塞に



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