第15話

高校に入学した三菜、黒河、そして優海の三人は、FM局の番組での活動が続き、ついにお給料を得ることになった。三人はその嬉しい報告を聞き、早速、各自の親や兄弟へのプレゼントを考えることにした。


放課後、放送部の部室で三人が集まった。「お給料が入ったら、何か買いたいものある?」と優海が聞くと、黒河は考え込み、「私、母にお花を贈りたいな。いつも支えてくれてるから。」と笑顔で言った。


三菜は「私は、お父さんに好きな本をプレゼントしようと思う。最近あんまり読んでないみたいだから、喜んでくれるかな」と言い、優海もそれに触発された。「じゃあ、私もお兄さんに何か買おうかな。いつも頑張っているから、少しでも恩返ししたい。」


プレゼントを選ぶため、三人は休日に一緒にショッピングに出かけることにした。街中の商店街は新学期の賑わいでいっぱいだった。優海たちはお店を巡りながら、楽しそうに話し合った。


最初に入った花屋で、黒河は色とりどりの花を見て目を輝かせた。「これ、母が好きな花だ!」と手に取った花束を眺める。「似合うと思うよ!」「絶対喜んでくれるよね」と他の二人も興奮した。


次に本屋に行くと、三菜はお父さんのために新刊の本を見つけ、「これ、最近話題になってるやつだ!」と笑顔で選んだ。優海も兄のためにおしゃれなマグカップを見つけ、「これ、毎朝使ってくれるかな?」とつぶやきながら、イメージを膨らませた。


全員がそれぞれのプレゼントを選び終え、レジで支払いを済ませた時、満足感でいっぱいになった。帰り道、三人はプレゼントの話をしながら、「きっとみんな喜んでくれるね!」と嬉しそうに笑った。


その週末、優海は家族のために手作りの夕食を準備し、プレゼントを渡す瞬間を心待ちにした。黒河と三菜もそれぞれ、家族にプレゼントを渡し、感謝の気持ちを伝えることができた。


「ありがとう、これ大事にするね」と母や父からの言葉に、三人は心から嬉しさを感じ、家族との絆がさらに深まった瞬間だった。新たな高校生活が始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

依存と共感性の構造の光 紙の妖精さん @paperfairy

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る