第17話 Another side(2)

 入学式が終わった。何も問題は無かった。私も先輩も役目を果たした。

 教室に戻ってくると、クラスメイト達の興味、感心が私に向いていた。矢継ぎ早に質問は繰り出される。そんなことを聞いてどうするの? というものばかりで、答えることが面倒だった。きっと、これを機に友人を作れば、この先の高校生活はいくらか楽になるだろう。ただ、私には浅い人間関係は必要無かった。そんなものは私を貶めるだけだと知っていたから。


 小学六年生の夏。以前から仲良くしていた中垣美佳という女の子がいた。美佳とは、一緒に下校したり、休みの日にも一緒に遊んだりする仲だった。傍から見ていても仲の良い二人だっただろう。私は彼女のことを信頼していた。

 ある日、体育の授業から教室へ戻ってくると、机の中に入っていた私のペンケースがなくなっていた。先生に報告したが、結局見つからなかった。お気に入りのペンケースだった。美佳にも見せて、可愛いねと言ってくれたもので、何故自分の物が無くなるのかと胸が苦しくなった。

 次の体育の授業の後、またしても私の持ち物が消えていた。次は下敷き。それはシンプルな赤い透明の下敷き。緑色のマーカー部分に下敷きを重ねると、マーカー部分が黒くなり、試験勉強にも使える代物だった。使い勝手がよく、気に入っていた。

 次々に私の持ち物が消えることが怖かった。次は何が奪われるのだろう。

 帰り道、美佳が頻りにきょろきょろと辺りを見回し、やがて俯いた。

「どうしたの?」

「ううん、何でもない」

 それっきり黙りこくってしまった。

 美佳はよく喋る人で、彼女が話し役、私が聞き役である。私は話すことが苦手だったから、美佳の話を聞くことが楽しかった。そんな彼女が全く話をしないというのは異常だった。このとき、美佳に詳しく問いただすべきだったのかもしれない。

 ある日、私は体育の授業のために運動場へ向かった。途中で、縄跳びが必要なことを思い出し、教室へ戻った。 

 教室には人影があり、私の机を取り囲んでいた。扉の隙間からそれを覗くと、そこにいたのは美佳とクラスのリーダー格の女子、その取り巻きだった。リーダー格の女子が声を荒げていた。

「なあ、今度こそ、お前がやれよ。じゃないと、次はお前の持ち物がなくなるからな」

「分かってる。今までだって、協力してきたじゃない。由衣が何を大切にしているかを教えたでしょ」

「ああ、そうだった。けど、やっぱりあんたが直接手を下してないって、卑怯だよ。ね? だから、やって」

「分かってるって言ってるでしょ」

 そして、美佳は私の机からノートを抜き出した。

 ああ、そうか。私は何も疑わず、美佳にお気に入りのものを話していたけれど、美佳は私を裏切り、リーダー格の女子と一緒になって、私の物を盗んでいた。自分が標的にならないために。

 私はすっと状況を理解、納得した。的確に私の気に入っているものだけが狙われるわけだ。いつも美佳に話していたから、彼女は私の大切なものを知っていた。

 その日の帰り道、彼女を問い詰めることにした。

「体育の授業の前、教室でのこと、見ちゃったんだけど」

「えっ」

 美佳は血の気が引いていた。目をギョロッとさせて、この世のものでもない何かを見るような目をこちらに向けた。

「私のノート、盗ったよね?」

 その言葉を聞くと、美佳は聞いてもいないことをペラペラと話し始めた。

「違うの。あれは……、ああしないと私が標的にされるの。分かるでしょ? あいつに目を付けられたら、今度は私の持ち物がなくなる」

「自分を守るために、私を売ったの?」

「……そう。そうだよ。そもそも由衣が目を付けられるのが悪いんだ。何だってクラスで一番上手にやる。だから、あいつは由衣に目を付けたんだ。いいじゃない。由衣は何だって持っているんだから。勉強だって出来るし、運動だってできる。ノートがなくなったくらいで怒らないでよ」

「私がペンケースを大切にしているって教えたの? 下敷きが使いやすくて気に入っていることも?」

「そうだよ」

 ……私は、驚愕した。自分の身を守るために、他人を売ることができるということに。それも、私が最も信用している友人が私売ったということに。

 悲しみよりも、呆れが勝った。

 自分のつまらない嫉妬のために他人の物を盗むクラスメイト。

 保身のために友人を売る彼女。

 そんな彼女を友人だと思っていた自分の人を見る目の無さ。

 本当に、呆れた。

 私は、大切な物をまた一つ失った。友人だ。クラスメイトの陰湿な嫌がらせは、悔しいけれど大成功だ。私は次々に大切な物を失った結果、全てを失ったのだ。

 それからというもの、私は他人のことを信用しなかった。いつか私を裏切るものだという前提で他人のことを見るようになったのだ。


「いい加減にして」

 無駄な質問の多さに嫌気が差す。お陰で嫌なことを思い出させられた。美佳が私を裏切ったことは、今の私には関係ない。どうでもいいはずの過去だった。それを、こんな無象無象のクラスメイトによって呼び覚まされるなんて、虫唾が走る。

「た、高瀬さん?」

 誰かが私を宥めようと、震える声で呼びかける。私の肩に手を置こうとした。触らないでよ。勝手に距離を詰めてくる人たち。吐ききって空っぽになった肺に、もう一度空気を溜める。それを一度に吐くようにして、私は叫んだ。

「いい加減にして、たかだか新入生代表の挨拶でしょ? そんなことで騒がないで」

 教室が静まりかえった。私に話し掛けていた人達だけでなく、教室中にいた皆が口をぽかんと開けて、言葉を発することもなく、こちらを見ていた。

 見るな。見るな。

 新入生代表という物珍しい“もの”なのだろ? 動物園の檻の向こうにいるライオンと同じだ。噛みつかれないと思って興味本位で近づく。だけど、私は檻に閉じ込められていない。

 わかった?

 好奇心だけで近づいてくるんじゃない。

 私は一人でいい。

「あらあら、新入生代表だからって浮かれているのかしら? いいご身分よね。みんなに注目されて。さぞかし良い気分なのでしょうね」

 金髪の生徒がこちらを見ていた。彼女だけは口角を上げて、にやりと笑っている。他の皆が戸惑っている中で、彼女だけが異質だった。でも、私はこんな奴を知っている。人が苦しみ、足掻いているところを見て、楽しんでいるのだ。過去に私の持ち物を盗み、戸惑う私を見て楽しんでいた奴と同じ顔をしている。人の不幸は蜜の味。その言葉を地でいく人間を私は過去に見たことがあるのだ。そいつと同じように笑っている。

「何か言ってみたらどうなの? 声が出ないわけではないのでしょ? ほら、さっきみたいに何か言ってみれば?」

 人の心を無作為に撫で回すような気持ちの悪い声だ。他人のことを下に見て、自分が高見にいると勘違いしている。

 時計は、ホームルームが始まる時間を指していた。

 なるほど。ここで噛みつけば、痛い目を見るのは私と言うことか。小賢しい奴。

 視界の隅に茶色が割り込む。

 パンッと大きな音が鳴って、皆が間瀬に注目をした。ファイルを教卓に叩きつけたのだ。

「ほら、席に着け。ホームルーム始めるぞ」

 金髪の女はつまらなさそうに席に着いた。

 こいつがこのクラスでの悪だと私は感じた。


 入学式から一週間が経った頃、その日も雨だった。登校する際のバスの中は、入学式の日と同じく、私ともう一人だけ。乗車時に顔が見えたが、同じクラスの都築さんだった。私の後ろの席の人。もしかすると、入学式の日に一緒のバスに乗っていたのは彼女だったのだろうか。

 私と彼女は離れた場所に座っていたし、話し掛けられることもなかった。教室で前後の席に座っても、それは同じだった。

 今日一日、授業を受け終えて、帰ろうと昇降口に行くと、

「た、高瀬さん!」

 知らない声に呼び止められた。

 視線を向けると、息が乱れた都築さんがいた。何の用だろう。

 いつも友人達と談笑している彼女が、わざわざ私に話し掛ける理由は何?

 新入生代表が物珍しかったクラスメイトたちは、今では私に興味を示さなくなった。高校という新しい生活の場所で友人ができたから、私に構う必要がなくなったことと、城ヶ崎という金髪の女が私に関わらないように圧力を掛けているからだ。

 そんな中、私に話し掛けてくる理由が分からない。都築さんにとっては、私は新入生代表のままなのだろうか。そんなものに、まだ興味があるの? それとも一人でいる私が可哀相で話し掛けてきた?

 呼び止められたが、彼女は何も話そうとしない。都築さんから声を掛けたのに、あたふたしている。

「……なに?」

「えっと、あの、今朝、バス……市バスに乗っていたよね?」

「ええ、そうよ」

 なんだ、そのことか。

 それがどうしたの? 待っていても次の言葉がない。

「何?」

「あっ、ごめん。その、なんでバスに乗っていたのかなって。いつも、バスは私一人だから」

「なんだ、そんなことか。いつもは自転車で通学しているの。今日は雨だったから、電車とバスを利用しただけ」

「そうなんだね。でも、あんなに早い時間に乗っているなんて驚いた」

 傘立てから自分のものを取る。チラッと背後を振り返ると、急いで靴を履き替え、走って追いかけてくる都築さんの姿が見えた。私は、彼女が追いついたのを確認して、

「人がいるのは苦手なの」

 と話していた。

 魔が差した。少し話したいと思ってしまったのだ。私らしくないと思った。

「苦手?」

「そう。少し遅い時間になると、雨の日には私と同じような自転車通学者も市バスに乗るでしょ。学校で同じ時間を過ごすだけでも十分なのに、登下校まで一緒にいたくないから。だから、みんなが利用しない早い時間のバスに乗ったの」

 余計なことを言った。私が考えていることを彼女は興味は無いだろう。都築さんが城ヶ崎と繋がりが無いという確信は無い。このことを城ヶ崎に知られたら、私をいびるネタを与えるだけだ。

 屋外にでると、世界が輝いていた。雨は上がっており、大きな水溜まりがいくつもできていた。そこに太陽の光が反射していた。キラキラして綺麗だった。空の青が映っていて、まるで足下に空があるようだった。

「高瀬さん。私もそうなの。私も登下校の時間まで皆に気を遣うのが嫌で、いつも市バスで通っているの。スクールバスは申し込まなかった」

 驚いた。あの都築さんが私と同じように考えているなんて。毎日友達と楽しそうに過ごしていた彼女が、私と同じように考えていた。

「そうなの?」

「私はいつも電車とバスで通学しているんだ。スクールバスの利用申請期間に申請を忘れたってことにして、市バスで通っているんだ。本当は朝っぱらから学校の人と顔を合わせるのが嫌で。でも、そうは言えないでしょ? 角が立つだろうから」

「そうなんだ。意外」

「意外?」

「都築さんって周りと上手くやってるから。登下校も友達と一緒にいたいってタイプなのかなって思ってた。ほら、いつも一緒にいる……えっと」

 都築さんの友人、だれだっけ? 彼女の隣の席の。ショートカットの……。

「千尋?」

「そう、早川千尋。あの子と仲がいいでしょ? だから、いつも一緒なのかなって」

「そんなことないよ」

 その時の彼女の声は憂いを帯びていた。「ああ、そうなんだね。きっとあなたも生きづらいんだね」と私と同じ何かを抱えていと気付いた。

 私は都築さんを遠ざけることもせず、同じスピードで歩いた。水溜まりを除けて、都築さんはたまに傘で水面をなぞっていた。その行為に彼女の可愛げを感じた。

 それから私達は言葉を交わさなかった。もっと話してみたいと思ってはいても、何を話せばいいのか分からなかった。彼女がいつも何を思っているのか、感じているのか。気になることはいくらでもあったが、どのような言葉にすれば、彼女に私の思いが届くのか、分からなかった。

 バスに乗り込むと、都築さんは二人掛けの席に座り、自分の隣に荷物を置いた。てっきり、私が隣に座るものだと思っていたので、面食らった。私の一瞬戸惑った顔を見て、

「あっ」

 と声を漏らした。わざとやっているわけではないのか。私は彼女の前の席に座った。急いでバッグを膝の上に置く彼女を見て、思わずクスリと笑ってしまった。

「都築さんって面白いよね」

「面白い?」

「いや、違うか。……可愛い、かな? 気を遣えないくせに気を遣おうと頑張っているところとか」

 何を考えて私に話し掛けてきたか? 裏があるのでは? そんなことを考えていた自分が恥ずかしい。この子はそんな複雑なことは考えていない。身構えていた自分が可笑しくて、気遣うことに努力している彼女が可笑しくて、思わず笑ってしまった。


 駅に到着すると、私達は互いに逆方向の電車に乗るようで、別のホームに向かうことになった。

「都築さん、じゃあね」

 悪くない時間だった。心地は良かったし、彼女から悪意を感じなかった。そんな時間を過ごしたのは久しぶりだった。

「高瀬さん、また話しかけてもいい?」

 名残惜しかったが、都築さんの言葉に頷くわけにはいかない。私と一緒にいることで、城ヶ崎に目を付けられてしまう。彼女に迷惑をかけるのは目に見えていた。

 これまでと変わらず過ごすだけ。この帰り道が特別だったのだと思えば、諦めがついた。

「……話しかけない方がいいよ。私、みんなから嫌われているから。都築さんも同じように嫌われてしまうかも」

 それだけを伝えて、私は改札を通った。 

 これでいい。明日からは元通り。

 寂しさを感じなかったかと言えば嘘になる。楽しい時間だったことは間違いない。だけど、私の置かれている状況を考えれば、彼女を巻き込むわけにはいかない。彼女には平穏な学生生活が似合っている。

 コツコツと階段を昇り、ホームに上がる。やがて電車がやってきて、扉が開く。これに乗って、帰る。日常に戻るのである。

 電車に乗ろうと足を進めたとき、私の腕が強く捕まれた。「えっ」と声が漏れて、その先にいる人の顔を見る。

「都築さん? どうしたの?」

 息を切らしていて声が出せないのか、苦しそうにしている都築さんがいた。

 発車のアナウンス、そして扉が閉まる音が背後に聞こえる。ホームにいた人たちは電車に乗り込んでおり、今は私達しかいない。少しずつ都築さんの息が整う。大きく息を吸い込むと、彼女は私に、私だけに向けた言葉を紡いだ。

「嫌われているなんて、そんなことない! 高瀬さんのこと好きな人もいるよ。だって、私はあなたが好き。だから、また話そうよ」

 何それ。私が帰るのを邪魔して、言うことがそれ? 何も分かってない。私があなたを遠ざける理由を何一つ分かってない。あなたが私を好きかどうかなんて、そんなの関係ないのに。

 ……関係ない。

 あれ? 私の目尻には涙が溜まっていて、今にも零れ落ちそうになるのを笑顔で誤魔化した。

「何、告白しにきたの? 本当に都築さんは面白い人だね」

 顔を見られまいと、彼女の向こうにあるホーム備え付けのイスに向かう。さっと涙を拭う。イスに座り、隣をポンと叩き、

「じゃあ、手始めに次の電車が来るまで話をしよう」

 と提案した。

「うん」

 彼女は大きく頷いて、私の隣に座る。

 こうして彼女と並んでいることが私には嬉しかった。もしかしたら、彼女もいつか私を裏切る日が来るかもしれないというのに、その可能性を考えたくないと思ってしまった。

 ただ、彼女に話さなければならないことがある。これはけじめだ。

「都築さん、学校では話し掛けないで」

「……えっ、なんで」

 表情が曇り、悲しみが伝わってくる。

 ここまでして断りを入れられれば気持ちが沈むこともわかるけれど、最後まで聞いて。

「私はあなたを巻き込みたくはないの。分かるでしょ? 私と仲良くすると言うことは、城ヶ崎に目を付けられるということなの」

 入学式のあと、教室で私の周りに人集りができていたことや彼女を遇ったことを良く思っていない。今はまだ何も行動に移していないけれど、この先どのような嫌がらせが始まるかは分からない。そこに都築さんを巻き込むわけにはいかなかった。

「城ヶ崎だけじゃない。都築さんは早川さんと仲が良いでしょ? あの子、私のことを嫌っている。きっと五十メートル走で負けたことを根に持っているのよ」

「は? そんなことで?」

「都築さんには“そんなこと”かもしれない。でも、早川さんは違うでしょ?」

 人のプライドなんて、どこにあるか分からない。他人からすればくだらないことばかりだ。足が速いとか。勉強ができるとか、人気者とか。くだらないと思っても、本人にとっては大切なこと、それがプライドなのだ。

「……たしかに千尋はそうかも。結構性格悪いからな」

 性格悪い? 簡単に言ってのけるところが、彼女の面白いところだった。飾らず本音を話してくれる。こちらも自然と本音が零れていくのだ。そんな会話が心地よい。

「友達のこと、簡単にそう言っちゃうの、面白い。都築さんも十分に性格が悪いよ」

「そ、そんな! そんなことない!」

「ごめんごめん。でも、そういうところ好きよ」

「恥ずかしげもなく、よくそんなことを言えるね」

「それを言うなら、都築さんの方がドラマチックで、ロマンチストだったと思うけど?」

 ホームへ駆け上がり、電車に乗ろうとしている私を止めるなんて、どうかしているよ。

「それは言わないで」

「でも、私と仲良くするということは、そういうことなの。だから、学校では話し掛けない方が良い。雨の日、私は登下校に電車とバスを使う。だから、いつもの時間にバスで会おう。そこで話そう」

 その時間だけが私達に許された時間なのだ。その僅か数分の時間を大切にしたい。それでも彼女は引き下がらなかった。

「待って。私はそれでも教室で高瀬さんを一人にさせたくない」

「私は大丈夫だから。ずっと、そうしてきたから。それに、私は都築さんとの時間を大切にしたい。もしも城ヶ崎に目を付けられたら、バスの中での二人の時間も邪魔されてしまうかもしれない。都築さんを巻き込んでしまったという罪悪感を抱きながら過ごす時間が幸せなのかは分からない。だから」

「わかった」

 それからは他愛もない話をしていた。きっといつか忘れてしまうようなことばかり。それでも、その時間は私にとって、大切なものになった。

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