最終話 「竜殺しのアラン」
さて、渾身の4作を有隣堂のコンテストに応募した私は、満足して締切を迎えました。
そして、結果発表を待つまでの期間のことでした。あらためて企画の説明ページを見てた私は、まだ見ていなかったページがあることに気づきます。
企画の簡単なレギュレーションのページから進んで、詳細なレギュレーションが書かれたページです。その時までそのページがあることに気づいてなかったんですよね。
そして、何気なくそのページを見ていた私は、ある一文を見つけて、愕然とします。
それは。
「作中にブッコローが出ていないとダメ」というレギュレーションでした。
……う、迂闊っ!
考えてみれば、そもそも「ブッコローの二次創作」なのだから、作中にブッコローが出ていないといけないのは当たり前っ……!
最初に確認したページに書かれていなかったのも、あまりに当たり前すぎたためかっ!
……なぜだろう? いつのまにか自分の中では、企画内容が「有隣堂の二次創作」に変換されてた。
……どうしよう!
4作中3作は、ブッコローが出ていないっ!
……。
…………。
はい、いかがでしたでしょうか。
ミナガワハルカのつくりかたでございました。
ちなみにコンテストの結果はというと、入賞はなりませんでしたが、最初の一作、唯一ブッコローがぎりぎり出ていた「人をミミズクに……」が、「最終選考会で議論されていた作品」としてリストアップされておりました。
本当にありがとうございました。
なお、この後、私は制約なしに新しい作品を書いてみようと思うのですが、どうにも納得いく作品が書けず、一度あきらめかけます。やっぱり自分は小説書けないな、やめようかな、と。
しかし、でも最後に、本当に書きたかったものを書いて終わりにしよう、と考えなおします。
本当に書きたかったもの。
そう、剣と魔法の冒険ファンタジーです。
しかし、私が書きたいのは、いわゆるなろう系の異世界ファンタジーではないのです。(いや、馬鹿にしているんじゃないんですよ。その後、カクヨムでなろう系のファンタジーも読んで、面白いものがいっぱいあることを知りましたので)
大人になった私が書きたいのは、皆川博子様が書くような物語なのです。
つまり、剣と魔法の世界を舞台に、幻想、耽美、駆け引き、人間ドラマ、ミステリーといったものを詰め合わせた、皆川博子様ファンの方にも見せられるようなファンタジーなのです。
ということで、私は「竜殺しのアラン」という作品を書き始めるのです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330658393766270
この作品は第1話の投稿から第27話の完結まで半年以上もかかってしまい、その中で本当に色々な葛藤や苦悩がありました。辛抱強く読んでいただいた皆様、あらためてありがとうございました。
一応、自分では、高校生の頃に書きたかったものがついに書けた、という、満足感を覚えております。
皆川博子でファンタジー。
狙いが達成できているかどうか、皆様にご判断いただければ幸いです。
そして、私はというと。
この作品が自信となり、その後もなんとか創作を続けております。
というわけで、皆様どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
以上、ミナガワハルカのつくりかたでした。
お付き合いありがとうございました!
(終わり)
ミナガワハルカのつくりかた ミナガワハルカ @yamayama3939
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