アウター・サイドアップ。
無名のサブ
序章 ようこそ旧世界へ
プロローグ
(10/1)
「んっ! んんっ!!」
目隠しと布でできた口枷をつけ、オレンジ色の囚人服を着た筋肉質な男。彼には手錠もついており、椅子に固定されている。
人は彼の事を犯罪者と言うらしい。かわいそうに、今日は死刑執行日だ。そして、彼の
彼はもう助からないのに、必死に身を捩らせて抵抗する。そんな彼の姿は陸に上がった魚のようで、まるで無様だ。
「これも世界の為だから」
そう言って私はナイフを手に取ってから彼に近づき、
——深く刺した。
——深く刺した。
——深く刺した。
1回目で、彼は大きな雄叫びを上げた。
2回目で、彼の血液が部屋中に飛び散った。
3回目で、彼の雄叫びは聞こえなくなっていた。
「死ね、死ね、死ね——」
何度も何度も刺している内に、いつの間にか彼は事切れていた。
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