まずは、明けましてお目出度うございます!
今年もよろしくお願い致します!(個人的には言っていなかったもので)
それにしても、いやぁ、新春一発目に拝読したのがこの作品で、本当によかったと思います。
天の蚕のお話、短い中にも設定がぎっしりと詰まっていて、拝読しながら「なるほど、納得~」といちいち腑に落ちました。
それにしても村長一家は酷い!
善人面しておいて、あの所業。
拝読していて途中、まんまと騙されていました。
途中で暴露された過去など、「ちくしょう! 村長、絶許マン!」とか一人で熱くなるほどに(笑)。
幼様も悲しいままで終わるのかしら、と思っていたら、ちゃんと天からのお遣いが来ていて、ほっとしました。
イトは村を去った後、孫まで連れて旅が出来るほど、幸せになっていましたね。
情けは人のためならず。
人のためを思って善を施せば、廻り巡って、自分のところによいことが廻ってくる。
そのままを体現していましたね。
村は村長のせいで、因果応報になってしまいましたが、イトは幸せになれてよかったです(た、単純……)。
新春一発目に、こんなに面白い物語を拝読出来て感謝です!
まさにお伽噺的な素敵なお話でした。
眼福眼福♪
作者からの返信
明けましておめでとうございます。
そしてコメントありがとうございます😊
実はこのお話は、ほのぼの日本昔話風を目指していたのです。が、深刻な展開ばかりが頭に浮かんで、何故だ、おかしい……、と思いながら書き始めた話でした。
村長は生まれた時から何でも揃っていて、困ったら誰かが助けてくれるのが当たり前の人生だったので、自分が友達を殺しても「悲しいけど仕方ない。だって私が困ってるんだもの」と深刻に受け止めていないんです。
自分が幸せならみんな幸せ。ハナが幸せなら自分も幸せと、本気で思っています。
だから、誰かに仕返しされるとか、罰が当たるとか、全く頭にない人なんです。ハナも然り。
幼様はイトが前向きに生きて行くためにも、しっかり助かって欲しかったのです。
イトは元気な婆様になりました!
白無垢から出てきた一匹の蚕蛾は、やはりハナだったんでしょうか?
幼様に無体を強いた天罰だったのか…
ハナの嫁入りという一番幸せなタイミングというのが、何とも教訓交じりのおとぎ話を彷彿とさせます。
孫息子が出来るまで生きたイトは、どんな想いで墓参りへ行くのか、色々考えてしまいますねえ…
作者からの返信
コメントありがとうございます。
幼様の髪は、幼様が繭を作り蛹になる為の物でした。だから、白無垢は本来の役目を果たし、ハナが犠牲になった、という形でしょうか。
母御様(成虫)の髪(守り布)とは役目が違うのです。
村を出たイトは、皮肉にも「善く生きなさい。きっと好いてくれる人はいる」と言った村長の言葉通りに、素直に生きて、好きになってくれる人が現れて、孫まで出来ました。
イトは歳をとり、色んな想いを込めて墓参りに行きました。
多分、道中に幼様自慢をして孫を辟易させていたと思います。
イトと幼様の触れ合いがとても優しく微笑ましくて、その分、途中から不穏な空気を感じて、どうなっちゃうんだろう…とはらはらした気持ちで読み進めてました。
幼様が間に合ったのは勿論、帰るべき場所に帰るまで、イトが懸命に励ましながら側にいてくれて、本当に良かったなと思いました。
ぞっとするような恐ろしい所や物悲しく感じる所もありますが、とても美しくて優しいお話だと思いました☺️✨
最後の文章が紡ぐ景色がとても綺麗で、余韻がいつまでも残るようで、すごく好きです。
素敵なお話、本当にありがとうございました✨✨
作者からの返信
コメントありがとうございます。
幼様は土蔵の中で大事に大事に育てられたと言えば聞こえは良いですが、あくまでも人ならざる者なので、やっぱり不気味がられたり、気味悪がられたりしていました。(文字数に余裕があれば書きたかった)
だから新しく世話役になったイトに共感するものがあり、何度か話しているうちに「あら、素直で可愛いわ🩷」と思う様になりました。
イトもそんな幼様に懐いて、大切に思っていたのです。
元々はほのぼの日本昔噺風味の展開を考えていたのですが、何故か思いの外深刻な感じになってしまいまして……、イトと幼様を幸せにしなければ!とイトには元気なお婆さんになってもらいました。