第39話:図々しく上がりこむロゼ。
その日は普段の日でもちろん健斗は大学に入っていてやってきたエロいニンフに
対応したのはベンジャミンだった。
「どうも〜、おっはよベンジャミン」
そう言った女はマイクロビキニみたいな布切れらしきモノを着ていた。
向こうの世界では普段は裸でいるのがあたりまえなので、この世界で
布切れでも着てるだけましだった。
「おや、これはロゼさん・・・あなたが来るのは分かってまひた?」
「ここに住んでるケントって男に用事があって来ちゃった・・・」
「エマ様の命令れでひょ」
「そうだよ・・・」
「人間の世界にケントって男がいるから、やり殺して来いって・・・」
「ね、いる?ケント」
「健斗さんに会ったこともないのにまるで幼馴染みたいれふね」
「神だろうが人間だろうが男はみんな一緒・・・私のモノだからね・・・」
「で?いないの?ケント君・・・」
「今は留守です」
「じゃ〜パンって子はいるんでしょ?」
「ベンジャミンどなたですか?」
そう言ってパンが顔を出した。
「ほ〜あんたがパン?」
「なるほどね、男がほっとかない、いい女ね」
「私でもあんたの身体中舐めまわしたいって思うわよ」
「私って男でも女でもどっちもいけるのよ?」
「試してみる?」
「あなた・・・どなたです?」
「この人はロゼって言って彼女もニンフなんれふ」
「お父様はあの暗闇の神エレボス様で彼女はエレボス様とニンフとの間に
生まれた娘さんです」
「ちなみに彼女んちは10人姉妹らしいですよ」
「あ〜エレボス・・・だからですね、頭にツノ生えてますもんね」
「それにダークなエロフェロモンいっぱい出まくってますもん・・・」
「でも私、この人知りません」
「まあ、パンさんが彼女を知らないのはごもっとも・・・」
「パンさんは森育ちでしゅからね・・・ロゼさんはタルタロス育ちでしゅから」
「タスタロスって・・・暗黒世界でしょ?」
「そうれふよ・・・ちなみに彼女とセックスした男はみんなもうこの世には
ひとりもいないって話れふけろ・・・」
「どうやら、こっちに来た目的は健斗さんお目当て見たいれふね・・・」
「ベンジャミン、ゴミ箱の穴ふさいで置いてくれないから、変なの次々
来るじゃないですか?」
「ちゃんと塞いでくれないと私と曽我部っちの平和が保てません・・・」
「お〜い、私を無視して?」
「それに変なので悪かったな・・・半人前ニンフ」
「半人前ってなんです、失礼な」
「あんた、ひとりくらい男落としてそれで満足してんじゃないわよ」
「私なんか、もう男の数なんて何人だったかなんて数えられないほどだわよ」
「数が多ければいいってもんじゃありません」
「あなたクズ男しか相手して来なかったんでしょ?」
「まあまあ、ふたりとも落ち着いてくらはい、仲良くね」
「あなた曽我部っちになんの様なんです?」
「私の魅力でケントをあんたから奪おうと思って・・・」
「曽我部っちはあなたなんかには、なびきませんよ」
「あんたがなんて言おうと決めるのはケント本人だろ?」
「言っとくけど私のエロフェロモンに落ちない男はひとりもいないからね」
「あなた、考えが甘いです・・・」
「何言ってんの・・・私の魅力があんたに負けるわけないし・・・」
「分かってないですね」
「まあ曽我部っちが帰って来てきたら分かりますよ」
「それよりベンジャミン、ゴミ箱の出入り口塞いで置いてくださいね」
「とりあえずバリア「結界」は張っておきまふけど強いヤツなら難なく破って
入ってきますよ、雑魚は防げると思いまふけろも・・・ 」
「私が向こうに帰るまで境界線閉じるなよベンジャミン」
「一度閉じたらあんたが持ってる杖がないと開けられないからね」
「それよか・・・ケントを探しに行くのもなんか面倒だから帰って来るまで部屋
で待たせてもらうかな」
「勝手に上がらないでください」
「ベンジャミンなんとかしてください」
「ちゃんと靴脱いで上がってくらはいね」
「ベンジャミン!!」
つづく。
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