第35話「学識は幾答弁を伝う今暖気」

されど罪は己の裁量に既存する、

晴れて罪となるか、去れど罰とならぬか。

この一節問に、時の万感は技量を問うだろう。

さて、一審に己が諦観を知れ、言葉やすきは、言語道断。

偽りにある、洞察に、神さえも欺く、この真偽を誰として社会に灯すか。

その世間体に、今宵も謳歌を成す。

さて、座して待て、理は今、万感を衒い、真偽を持って、己が篩に匙を救え。


「白瀬よ、事件だ」

「また、孤独を拗らせたんですかねー」

「君のように、言いがかりばかりの世話焼き狸はお呼びじゃない」

「またまた、そのように言葉に乗せて人をいびらないでください」

「己が神事に、事を制すのかね?これでは偽善どころか、義務の悪用だな」

「社会に不満でもあるんですか、」

「いいや、世界そのもの、なんならこの宇宙形態にすら疑問を覚えてるよ」

「そうですか、先生って、ほんとオーバーですよね」

「だとしても、言葉を使わずに、考えはできん、あらゆる実情から最大限の飛躍を促す、これが、真摯たる所以だ」

「また、男気を見しても、真実に近い男なんて、絶対的男像なんてありませんからね」

「ははは、笑えるね、人にはトータルポテンシャル、つまり利害的敗因を除いた、素養を高く精査し、去れど容姿は除き、その形容体系に、己が模試はあるのだよ」

「先生って、やっぱり言葉を重ねて、自心を鼓舞してるんですね。なんか女々しいですね」

「はは、逡巡の至りだな、言葉を急いても、相手が目論むだけだ、この心的外因に誰が損をするって言うんだ」

「そうですね、勘繰ることで、疲れます」

「では、考えない人間がどうなるか、いいやそんな人間は居ないだろ?」

「誰しも考えて発言しています、しかし先生は、知見の限りを要し立てなく、使用するので、なんだか手が追いつきません」

「はは、それでこそ嘆かわしい、なぜ人のサガを知って、事の顛末に己の不備を解いている、これでは神事どころか、催眠の一種だろ、笑えるね、このロジックが、実にけたたましい、慟哭だよ」

「では、先生は言葉を交わすことで、育つ素養については知らないんですか、 文武両道を知らないんですか。」

「はは、全く、己が儀徳に人の生業を、泥濘するとは、ほんと、愚弄というか、滑稽だね、私は、いつぞやも両極を担っている、つまりね、私こそがオールラウンダー、世界を滑る、ジェネシストだよ」

「はいはい、もー露見するのは傲慢さだけですよ、協調性というか、冗長性を持ってください」

「ふん、いいかね、白瀬よ、言葉が語るのは、その人の品性であり品格であり、あるいは、経験則でもある、つまり、君と私の間いに多大な、相違点があるのだよ、これを盲点、つまり、ハイ&ローなのさ、つまり君は浅いな経験が、ははは」

「そうですか、私はどうせ、ローですよ、低いですよ、それでも、献身的なのは私のほうです」

「そうかい、ならばご歓談願おうか、粛々と、御ろうじてくれよ、」

「はーい」

「全く、訝しいが、険しい、この瀬戸際に、献身か、実に。余念を呈するね、」

「先生って、ほんとは私と話したいだけなんじゃないですか」

「だとすれば、するとして、その意に、お前は不出来である、故に、強弁に励め」

「わかりました、では先生から教えてもらいましょうかね」

「なんだと、なな、そうか、ならば青空教室といこうか」

「出れるんですか、外に?」

「ハハ、人類誰しも、子らの子だ、晴天を知っているさ」

「先生、少しいいでしょうか、」

「なんだね、」

「もしかして、先生って、意気込んだだけで、その先は考えてなかっただけ、とかではないでしょうね」

「な。何を言うか、考えてるぞ、つまり、学びたいのだろ、こうなれば。ホームワークをしようではないか、時代も時代だしな」

「やっぱり外怖いんですねー」

「何を言うか、これでも、天才の自負はある、しかし外は外だ、と思っているんだ」

「なるほど煙に巻いて、言葉から言葉へと逃げましたね」

「はは、ならば聞こうか、なぜ学びたいと思った、人はすでに義務を終えてるだろ」

「そうですね、知りません」

「ほーいい答えだ」

「だから教えてください」

「わ、わかった、だが、な?、いや私も情緒極まらんし」

「なるほど、先生って、案外子供なんですね」

「何を言うか、大人だとわきまえているぞ」

「そうですかーじゃ、教えてくださいね」

「致し方ない、子供の前じゃ、誰かがリードしないといけないしな」

「そーですねー」

「では、まず」

「はーい先生、ー!!!」


そうして二人はホームワークをしていた。

いやご歓談に感謝ことする、すれ。

事は万事を尽くして天命を待てばいい大人に

一言だ、


まだ忘れていまいか、

若き意欲を、

なんてね、


それではまた、気の熟した頃に、あおう。

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