一二三〇年の神聖ローマ帝国を治めていた時の皇帝・フリードリヒ二世は、全く教皇の命令を聞かないため、とうとう破門されてしまう。そこで彼は、散々回避してきた聖十字軍の結成と聖地奪還のための進軍を開始し、教皇にあるものを進呈しようと宣言する。
破門十字軍とも呼ばれた第六回十字軍の顛末を描いた短編歴史小説。フリードリヒ二世の知識量とスマートな振る舞いに、終始痺れてしまいます。
歴史的な偉業を達成するためには、もちろん力も必要でしょう。しかし、それを持ち出す前に、相手のことを深く知り、それを上手く使うという方法もあったのだと、かの皇帝が教えてくれました。