2025 2 17

今日、雪が降った。おそらくあまり長く降り続かないだろう。バイトの帰りにそれを見た。街灯(いや、パチンコ屋の下品な光だった気がする)の光を吸収してキラキラと輝いていた。自分がイヤホンをつけて曲を聴いていることを忘れるくらい雪が綺麗に見えた。雪一粒一粒の形が鮮明にわかり、全てが違って見えた。雪たちは、アスファルトに突っ込むと消えた。多少濡れただけでなんの障害でもない。それでも雪は、突っ込んでは消え、突っ込んでは消えを繰り返した。雪が降ることに理由をつけるのは何となくやめにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る