塹壕なき銃砲撃戦
汗を
(…しかし、…うん、そうだ。…あー…)汗だくの身体に夜の空気が
(……
(…なんだよ。爆弾なんかで
(…予測も回避も出来ないんだから、今は爆弾のことを考えてもしょうがない。今はとにかくガゼルさんを見つけないと…)
(追いつく手段に関しては考えがある。…今するべきは、遠ざかるガゼルさん
(…だけど…)さらなる
……自身の
(……もし、兵士たちに見つかったのなら。……その時は覚悟を決めて、正面から
指をパチンと
◇
「うぉぉい!
すぐ背後の家のドアが、乱暴に
「…えぇ?…」
なんだかとても悲しくなった。(……空気読んで!……いや、これは完全に言いがかり……)顔を
酔っ払いはビクリと
チュンと小さな異音。一瞬の光条と共に、ドア
酔った男はぼうっと振り返り、
チュンと小さな異音。光条と共に、ドア
酔った男は
そして素知らぬ
「……
やけくそで投げつけた
◇
視界の中にガゼルの姿は無い。
(…ぐっ…)分かっていたはずだ。……
奇妙なものが
「…なんだ?あの人達…」(
……その手が、チカと光った気がした。
切田くんにとっては、見慣れた光だ。「…
風を切って、無数の光条が
◇
動く死体たちの行進。……
――その時、打ち上がった閃光照明球が闇夜を
死体たちはグネグネ走りながらも、
『まあいいさ!この
『少年の強化【
『そのための隊長だろう。俺たちの隊長を信じろ』
『えはぁ~…イヒャハハハ!!』『
◇
鋭い目つきで地面に
頭の中が真っ白になる。
――衝撃が
「砲弾の連続発射で
――少しの
発射後、間を置かず
次弾発射。轟音が
そしてチャージ。続けて轟音。…そしてチャージ。
◇
『パリィ!』
脇腹を
『パリパリィ!』砲弾が
『でもさぁ、俺らの【
『パリパリパリィ!ヒャーハハハ!』
『だったらこのまま突っ込みましょう!こんなんじゃ
『パリパリパリパリパリイッヒ…!』キャッキャと
折れた剣が、手から
それでもバタバタと走っていたが、即座に飛来した砲弾の直撃に、
部下の死体達は走りながらも振り返り、その姿を見送った。『ああー』『ほらぁ!』
空を引き裂き飛来する光弾。『隊長ォーッオアッ!?』臓物のはみ出た死体隊員が轟音を上げ、『障壁』ごとぶっとばされる。『隊長はイチ抜けで〜す』『『障壁』で
『良いから行けっ!この距離ならば全員は殺られない。このまま
◇
(……
もう、間に合わない。
(…無理だっ!!)絶望の津波が押し寄せてくる。(この距離では
(…意地にならずに最初から逃げておけば…)後悔など遅い。刹那の思考に鈍速化した世界でさえ、死体たちは刻一刻と
刹那の思考をぶった切り(低速世界が音を立てて割れる)、通常速度に加速する世界の中で、
「めくらましにでも
「…『超高圧魔力爆石』、起爆!!」
◇
空間ごと
走る死体達は大きく
切田くんは爆風の中、必死に頭を
◇
バラバラと、吹き上がった細かい
……ガサ…ガサ…と、何かを引きずる音がする。
下半身なき死体がひとり、両手のひらで
『…一緒に…来ないのか?少年』
「……」
(…爆弾が、強力
(こんなものがお腹の中に?僕が死ぬどころじゃない、周りごと全部吹き飛ぶぞ…ブリギッテさん…)
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