第34話 夢葉との日々

 そして、ようやく柚葉から解放された後、俺は夢葉の元へど戻った。


「あ、お疲れ様なのです」


 そう笑顔で夢葉が言う。


 そして柚葉を睨む夢葉。


「俊哉君は返してもらうのです」

「うん、僕はもう満喫したよ。政治後は二人で楽しんでよ」


 合おう言ってばいばいと腕を振る。


「大丈夫なのですか? 俊哉君」

「ああ、疲れたよ」


 疲労が激しい。

 何しろ柚葉に良いようされたからな。


「夢葉、早速行きたいところがあるんだが」

「分かったのです。俊哉君が行くところが私の行くべきところなのです。穂乃果ちゃんもいいのですよね」

「勿論であります!!」


 元気よく答える穂乃果。


「でも、その前にご飯食べたいのであります」


 確かに今は1時半。まだご飯を食べていなかった。


「じゃあ食べるか」俺のその言葉に二人は元気よく頷き、そのまま俺についてくる。


 俺は、ラーメン。夢葉はパスタ、穂乃果はうどんだ。


「うどん久しぶりであります」


 そう無邪気にうどんを食べるほのか。


「そう言えばイギリスにはうどんって」

「あまりないのであります。だから楽しいのであります」


 そう言って元気よくうどんをすすっていく。


「そう言えば俊哉君。少しいいですか?」

「なんだ?」

「あーんなのです」


 そう言ってパスタを巻き、俺の口へとツッコんでいく。

 うん、


「おいしい」


「それは良かったのです。なら、俊哉君も是非して欲しいのです」

「あ、ああ」


 俺は頷き、ラーメンを夢葉の口に突っ込む。すると、嬉しそうな顔をして見せた。


「最高なのです」と言って。

 すると穂乃果が、「私のも食べて欲しいであります」そう言って俺の口に突っ込んでくる。

 やはり、だ。

 柚葉と一緒に入る時よりも楽しい。


 そして食後、滑り台へと向かった。


 夢葉と一緒に滑るつもりだったが、そこで問題が生じた。どうやら穂乃果も一緒に滑りたいようなのだ。


「分かった」俺がそう言うと、穂乃果はわーいと腕を上げた。


 まずは俺とほのかだ。しかし、穂乃果も中々の巨乳なのが困るところ。

 何しろ、今柚葉のせいで情緒が大変なのだ。

 夢葉とだけ滑りたかったところだが、可愛い妹の頼みをむげにするわけにもいかない。


 とはいえ座ってみると、柚葉の時のような嫌気は指さなかった。


 ああ、柚葉とは違う。穂乃果だ。そう思うと安心する。

 そうして滑り台を一気に駆け下りていく。


「はあ、楽しいのであります」

「だな」


 俺たちは二人でハイタッチした。


 そして続いては夢葉とだ。

 一気に滑り台を駆け下りていく。


 夢葉はしっかりと俺にくっつく。

 その感じが、頑張っているなあ、という感じがしてまたいい。

 こんなことを考えていると、変態みたいだが、別にいいじゃないか。


 その次は、流れるプールだ。

 流石に浮き輪に座れるのは二人だけだ。

 穂乃果には一人で我慢してもらい、俺と夢葉の二人で浮き輪に座る。


 背中が夢葉の背中と当たり、なんだか不思議な感覚がする。



「なあ、夢葉」

「どうしたのです?」

「楽しいな」

「もちろんなのです」

「私もお兄ちゃんと一緒に乗りたいのであります」

「だめなのです。俊哉君は私の物なのです」

「私は妹でありますよ」

「私は彼女なのです」


 二人とも言い張っている。しかし先程の柚葉と違い、嫌な感じもない。

 明らかな仲のいい二人だ。


「やっぱり楽しいよ」


 俺は呟く。


「柚葉と二人きりで遊んでた時よりもはるかに楽しい」


 だって、自由な、のんびりとした雰囲気でいられるんだから。


 そして、俺たちはプールを満喫して、プールから出た。

 なんだか今も胸は高まったままだ。


「プール楽しあったのです」


 そう、夢葉は撥ねる。

 先程まで、夢葉の水着を見ていたとなると、不思議な感覚になる。

 とはいえ、昨日も夢葉の下着を見たけれど。


柚葉さえ何とかすれば、楽しい日々だ。

夢葉と色々なことをしたし。

今日も、野球勝ってるし。

これからも楽しい日々が続く。

そう思うとわくわくが止まらない。これからの日々が楽しみだ。

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語尾なのですの彼女が今日も可愛い件について 有原優 @yurihara12

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