第3話14歳の少年ケン

2040年。ケンは14歳の中学二年生だ。165cm50kg。松戸第六中学校に通っている。母親は病気がちの40歳ノアだ。父親のponziとはもう1年以上会っていない。生活費だけ毎月送られてくるのだ。ponziが小学校6年生のケンに言っていたのは、


「中学校に上がって精通がきたら彼女をつくって性交渉してみろ。うまく美少女と成就できたらお前はヘテロだ」


父親の肩書きは、LGBT研究者。他にも、作家、研究者、ミュージシャン、映画監督、ファッションデザイナーなどを名乗っていたがテレビなどのメディアに父親が露出しているところは見たことがない。


ただ、東大総長の伊東乾、法政大学学長の左巻健男、ホリエモン財閥の総帥、堀江貴文、ジャーナリストで最近ピュリツァー賞を受賞した津田大介など。おかしな有名人をしばしば家に呼んで交流していたのはケンも知っていた。


そして、父親ponziの初恋の君の村田美夏さん。通称「足長おばさん」。その美夏さんにもケンはずいぶん可愛がられた。また、自分の名前、「ケン」は父親の師匠の伊東乾から取ったということも聞いていた。

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