第86話 引っ越し
依頼人の所から帰ってくると荷をまとめ始めた。なぜなら月末に引っ越さなければならなくなったからである。まだ大学が残っているというのに。現在のアパートの契約に関しては依頼人が「うまく処理できる」とのことで、そもそもこのアパートも依頼人の斡旋によるものだから、その辺は心配していない。心配というか、疑問なのは引っ越し先のことだった。日本一長い河川沿いのマンション。さすがに家賃なのかローン返済なのか知れない額だというのは住所から容易に推察される。しかもアパートからは車で二十分ほど。何の意味があって引っ越さなければならないのか。依頼人曰く「仕事なんですから」でかわされてしまった。しかも詳細は順次知らせていくとのこと。何のために依頼人の所まで足を運んだのか、電話で済むはずなのに。そんな疑問を持ちながら荷物をまとめるというか、時期のずれた大掃除をすることになった。
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