9. マベちゃんとぐんま昆虫の森
先日、車で片道一時間半くらいかけて、ぐんま昆虫の森に行ってきました。
マベちゃんが学校から大人のチケットをもらってきて(小学生は無料)、行きたいと言うので。
「マベちゃん、一年前に学校行事で行ったよね?
そんなに面白かった?」
「ママに臭い虫の匂いをかがせたいんだよ~」
そう言ってニシシッと笑うマベちゃん。
なんでも、色々な虫の匂いを嗅げるコーナーがあるみたいです。
自分は一度も行ったことなかったのですが『イリカと血の呪い』の主人公の一人、ナオヤが外の世界に出れたら行きたがっていた場所なので、ちょっと気にはなっていました。
ちなみに私は、虫は特別好きでも、特に苦手でもありません。
まあ、たくさんの虫がワーッとたくさんいるのは苦手ですが。毛虫とか、ウジとか……。
でも生態とか、繁殖方法とか、社会性とか、強かに繁栄していく戦略とか、単純に綺麗な虫とか、そこら辺は興味があります。
で、色々な虫や、紹介パネルがあって、私は面白く見ていたのですが、マベちゃんはきょろきょろ、うろうろしています。
「虫の匂かぐのがない~、この前はここら辺にあったのに~」
「えー」
余りにそわそわするので、一緒に探すと、違う場所にありました。
「ママッママッ、ここ匂い嗅いでみて」
「お母さん、この匂い、草みたいで嫌いじゃな……臭っ‼」
「ひひひっ」
悪い顔で笑うマベちゃん。
で、その後はもう満足したらしく、私が虫やパネルをじっくり見たくてもどんどん先に行ってしまいます。
『昆虫観察館ふれあい温室』という場所があり、熱帯雨林のような温室で、たくさんの蝶々がテフテフと、無防備に、この世に何の心配もないかのように飛んでいました。
(うわぁー楽園みたいだ!)
ちょっと感動して、自分の中のナオヤが瞳をキラキラさせました。
で、マベちゃんは言うと、周りを見ずにドンドン先に行ってしまいました。
温室の次にカファみたいな所に行き、そこでディッピンドッツの粒々したアイスを食べました。
マベちゃんはこのアイスがえらく気に入り、時間はずらしてですが2人で計3つ、3種の味のを食べました。
で、昆虫の森をぐるりと見て、野鳥もちょっと観察して、16時閉園の蛍の光の曲に追い出されるように昆虫の森を後にしました。
帰りの車の中、マベちゃんが
「楽しかった~! また行きたいな!」
と満足気に言いました。
(ちょっと遠かったけど、来てよかったな~)
そう思い、隣のマベちゃんに話しかける私。
「何が楽しかった?」
「アイスが美味しかった!」
にっこり可愛く笑うマベちゃん。
「まだ食べてないのが2種類、チョコミントとチョコレートがあるから、次はそれ食べたい‼」
(昆虫の森に行ったのに、結局はアイスかい‼)
心の中で突っ込む私。
そんな脱力する自分に、マベちゃんはどんどん話しかけます。
「今日は、ストロベリーチーズケーキとクッキー&クリームとレインボー食べたでしょ。私はレインボーが一番好きだった。ママは?」
「ママは、最初に食べたストロベリーチーズケーキがよかったな……」
「あー、それも美味しかったよね~、また食べに来ようね!」
にこにこ顔のマベちゃん。
(往復3時間かけて、ディッピンドッツか……)
脱力しながらも、楽しそうに笑うマベちゃんを見て、とりあえず来てよかったと思う私。
(とりあえず、近場でディッピンドッツ売ってるとこ探そ)
まあ、マベちゃんが喜べばなんでも良い、と思うことにします!
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