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ある日、弥矢は学校から帰ると、郵便受けの中に小さな封筒を見つけた。その封筒には、彼女の名前が丁寧に書かれており、宛先は彼女の住所となっていた。封筒の中には、手書きのカードが一枚入っていた。カードは白い紙に淡いピンクの文字で書かれており、表紙には小さな花のイラストが描かれている。
弥矢は家のリビングルームに座り、封筒を開けると、カードを取り出しながらわくわくした気持ちが胸に広がっていく。カードの中には、親友の白百からのメッセージが書かれていた。白百の文字は、彼女の優しさと温かさが伝わってくるものだった。
「弥矢へ、
こんにちは!今日はちょっとしたサプライズで手紙を送りたくなりました。学校でのテスト、がんばったね。お疲れ様!最近忙しくて会う時間がなかったけれど、いつも応援しているよ。お互いに少しでも幸せな瞬間を見つけられたらいいなと思って、これを書きました。これからも一緒に頑張ろうね。
白百より」
アミはそのメッセージを読んで、心の中に温かい感情が広がるのを感じた。弥矢の気遣いや応援の言葉が、彼女の心に安らぎと励ましをもたらしてくれた。手紙の文字に込められた親友の気持ちが、弥矢にとっての大切な心の救いとなっていた。
手紙を読み終えると、弥矢は再びカードを封筒に戻し、小さな引き出しに大切にしまうことに決めた。手紙の温かさを感じながら、彼女はその一枚の紙が持つ力に感謝する。小さな手紙が、彼女の日常にどれほどの意味を持ち、心に響くかを再確認する瞬間であった。
夕方の柔らかな光が部屋を包み込み、弥矢はその光の中で穏やかな気持ちに浸る。小さな手紙が幸福のひとつであり、心の支えとなることを感じながら、彼女は新たな一日を迎える準備を整えていくのだった。
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