第10話【感情移入】
現在、私D.I.Oが執筆中の拙作(拙著?)「落ちた事のある空」が、そろそろ佳境を迎えていきます。
フィクションなのに若い男女のリアル性を追求したみた結果、なかなか性的というか、官能的な描写が増えてしまい・・・。書いていて結構恥ずかしい(/ω\) 笑
主人公の一人である〈笠原琴美〉さんですが、過去の拙作「不安と、告白と」と、「理解者のために」に登場する〈石川京子〉さんに虚無感を加えた人物像をイメージして描いております。
(ある出来事が起こるまではとても明るい性格で、虚無を纏ったようなクールビューティーではなかったのですが・・・)
自分で書いておいて何言ってんだ。ってカンジなのですが、彼女〈笠原琴美〉さんにはかなり辛い思いをさせてしまいます(ました)。生き地獄に近いような経験も。
本人としても、その出来事以降の人生は何のために生きているのか、という疑問さえ持ちながら日々を過ごしている節もあったりします。
ただ、ストーリーの構成上、これくらいまでやらないとお話に「重み」が出ないという結論になりました。(勿論、自分の中での勝手な結論)
生きてさえいれば、どん底から這い上がったり、抜け出せる瞬間があると思っていて、それを当拙作では『第二世界』への変換というかたちで表現してみたかったのです。
『第二世界』への変換は、超能力(これで片づけるのはちょっとズルい?)と、数名の奇人との邂逅がトリガーとなって発動します。
考えようによっては、〈笠原琴美〉さんだけを異なる世界線にジャンプさせる能力と言っても良いかも。彼女の人生に新たな幕開けを与えるために。
でもやっぱり〈笠原琴美〉さんがかわいそう・・・(T_T)
ストーリーの都合上、彼女の振る舞いがどうしても決定されてしまう。これまでの経緯と積み重ねが、私D.I.Oの意思を超えて彼女の行動と言動を決めてしまう・・・。
自分で作り上げた登場人物に、勝手に感情移入しておかしな事を言ってしまいました。
もはや酔ってしまっています(苦笑)・・・が!それくらいじゃないと、小説を書くなんて勇気は、私からは繰り出せなかったりもします。
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