第36話血毒姫、遺物の詳細を知る

「雑魚敵ばっかだが、、遺物はそこそこ有用な奴を落とすな」


「そうですね。水を生み出す皮袋に、パンが一日一個生成されるツボ」


「持ち運びが面倒ですわね」


「それこっちに持ってこい。アイテムボックスに入れる」


瑠梨がトコトコと歩きながら、遺物を持ってくる




「よいしょ」


遺物が西華の体に吸い込まれていく


「西華。一つ提案があるんですが」


「なんだ?」


祐が提案してくる




「持っている遺物の詳細を共有しませんか?」


「ア˝?」


「ピィ、、」


祐は西華に睨まれ、怯んでしまう




「だ、大事だと、、思うんですが、、、ダメ?」


「・・・」


西華は無言で思考する




遺物の情報を隠す理由は至極単純


敵対した時に不利になるからだ。相当信頼できる仲間以外には公開しない




「・・・」


こいつらが裏切らない、、、その可能性は非常に高い


裏切る度胸が無いだろう。だが、こいつらには大切な物が多すぎる


それをつり合いに出されたら、吐く可能性が高い




「・・・」


だから長い時間考えなければ、、、待てよ


「私の遺物の詳細は教えない。でもお前らの遺物の詳細は教えろ」


「・・・いいですけど」


「私も別にいいよ」


両者が遺物の詳細について話しだす




「私の遺物のメインウィポンである。このガントレットはですね」


祐は金髪ロールを揺らしながら、拳を振るう


「まずは筋力増強。オーソドックスな力ですわね」


「そうだな」


「次に、衝撃増加。殴った時の衝撃が大きくなりますわ。それとこのガントレット自体相当重いので」


祐がそこら辺にいたゴブリンの顔面を強打すると




「この通り。相当な距離を吹き飛ばせるんですわ」


「・・・」


ゴブリンが壁のシミになってしまった


「後は、、ガントレット以外、特に無いんですよね。この耳飾りぐらいでしょうか?」


「は?お前、ガントレット以外持ってないのか?」


「はい。遺物はお高いので。迷宮にも数回潜った程度ですわ」


真顔で祐はそう言った。遺物一つって、、




「耳飾りの効果?」


「恋願いですわ」


「そこら辺の神社に売ってるだろ。なんで遺物なんだよそれ」


「次は、、私かな?」


瑠梨が遺物の詳細を語る




「私はこの杖と、このコートだね。それ以外だと魔力の回復を早める指輪かな?」


「指輪の回復速度は?」


「えーーっと、、数分早く回復する程度かな?」


「杖」


「杖は、魔力量上昇。魔法威力上昇。魔法系遺物の効果上昇だね」


「優秀だな。上がる値は?」


「魔力量は1.1倍で。魔法威力は1.2倍だね。魔法系遺物は分からない」


「うーーん。微々たる量だな」


祐が現在着ている分厚いコートを眺める




少しサイズが大きいらしく。手が少し動かしにくそうだ


「このコートの効果は、物理防御力上昇。ただただ固いコートだね」


「ふむ、、、使えるか」


祐をニコニコと笑いながら、くるりとその場で回る




「じゃ、進むぞ」


「反応なし、、」


「あの人にそれを期待しても仕方ないですよ」


遺跡型の迷宮を進んで行く


奥の方は少し暗いみたいだ






「ゴブリンが多すぎるな、、これは。ゴブリンの上位種もいそうだな」


「そうですわね。といか今何時間経ちました?」


「5時間ぐらいだな。迷宮に入ってから」


「少し休憩しませんか?5時間歩きっぱなしですし」


「・・・・不許可。今は進んだ方がいい」


祐の提案を却下する




「野営道具か。野営しやすい場所に行かないと」


「あ、確かにそうですね」


「迷宮で野宿するのって野営って言うのかな?」


迷宮の奥へ奥へと進んで行く




危険は今のところはない。今のところは


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