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概要
何度からだを打ち砕かれても、きっとまだ愛している。
不治の病と呼ばれる疾患を抱えた姉が、明るく笑い、駆け回るのを見たのは、生まれて初めてのことだった。
月を砕いたものを心臓に注入する。それが、わたしたち人類に与えられた、唯一の治療法。
*
あたしのからだを砕けと、あいつは言ったらしい。
なによりも同一で、なによりも理解していて、なによりも近くて、なにがあっても近づけないあいつが。
あたしを砕けと、言ったのだ。
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