電マで異世界を生き抜く
@husque
第1話
電マで異世界を生き抜く
神様から頂いたチート、それは電マでした。電マ戦記始動。
【プロローグ】
~キモ中年、神に蹴られて異世界へ落下する~
白く、何もない空間。
目を覚ました三島鷹志(41歳・童貞・医療事務員)は、唐突な現実を前にして混乱していた。
「……ここは……どこだ……?」
目の前は何処までも果てなく真っ白。何コレ。なんだコレは。真っ白空間であったが、瞬きをした途端に目の前にゲームの様な画面が現れた。
(おめでとうあなたは908753311910173829、、、の)(てんせいしゃです!!てんせいとくてん、すてーたすがめんといせかいてんせいならではのおまちかねチート特典もあります!!!)そのまま前に進んでね!
何とも拙い文だ。とりあえず周りを見渡しても何もない様な白い広大な室内空間なので前へ歩みだすと目の前に、まるで自身の嗜好性に合致した同人誌から飛び出したようなロリィな美少女が現れた。
「ん~……きたのねぇ。きみは、じこし――じゃなくて、えっと……えぅん……ちが……しんじゃった、のぉ」
彼女は白いワンピースに身を包み、両手を横に大きく広げ、ふわふわの銀髪を揺らして宙に浮いていた。
滑舌は悪い。舌足らず。可愛い。つまり――
(……天使……? いや、神様か? てか、ロリ。ロリすぎる……完璧…神様最高…ッ)
「んとね、転生のね、とりあえずはいわゆる特典のねぇ、ステータス魔法から説明するよぉ」
鷹志の目が泳ぐ。というより、這う。というのもこのロリ神天使様には下着の概念がないのか胸辺りが極めて大変遺憾の意な事になっている。
服の生地のデニールがやや薄いのだろう。大変素晴らしいお光景だ。今ならテレビなどで見た何処かの宗教団体の土下座をして御本尊様にははーと頭を床につけて感謝の言葉を語る信者の気持ちもわかる気がしたぞ。
我が身の性癖に突き刺さる手を伸ばせば触れて触られる立体感のある距離感でのパーフェクトで刺激的な御身体。その綺麗な素足でおられる御御足をペロペロしたい所存でございますぞ殿
。
その間ロリ神様は懸命に舌足らずなお声で特典をご説明されている。何とお声も素晴らしいのだろうか。
舌足らずと言うポイントも高い。耳と脳を犯してくるタイプのお声だ。ずっと耳元で囁いてくれるとどんな過酷な業務でも耐えられる所存。
お話ししている内容は生き死にに直結するのでちゃんと説明を聞いた方がいいのだがいかんせん、この神様がエッチすぎて神様が身動ぎの度に服が微妙に動きその度に視線も大好物を見つけたぞ!と言わんばかりに大きくX軸Y軸ギョロギョロ自由自在に動き脳内思考もギャラリーに保存せんとばかりに思考をそらされてしまう。
おお、神様なんとエッチで遺憾なのだろうか。
顔 → 首筋 → 胸元の膨らみ(ほんの少し)→ ウエスト → 足 → 内もも → スカートの奥とちらちら視線を無限ループと化してルーティンのごとく終わりなき動作確認になってしまった。
(……すぅーっ……はぁーっ………まさか下もこれノーパンなのでは?神様ノーパン……最高だよ…100点満点だよ。大変素晴らしい…)
かなりのチラチラをしていたのだろうか、ようやく目の前神様はおや、なんだか目の前の人間がおかしいぞと思い始めた。目線がうねうねと動き大変怖気が走る。
「……ねぇ、きみぃ? いま、あたしの……どこ、みてたのぉ?」
「えっ? あ、いや、あの、ちょっと何言ってるか、すみません……聞き取れなくて」
慌てていやらしい目線でちらちら見てないぞと、言い訳みたいな事を言いつつ我が身の目ん玉は力強く明日を生きる糧になるぞと言わんばかりの目力で再度ロリ神様の体を舐める様に見てしまう。
コイツは何て中毒性の高い代物だろう、目玉隊長はしきりに業務を遂行したいとおっしゃっている。欲求に抗えないぞ。
「んぅー……なにぃ? え? ……あーもう、マジで……」
神様の表情が一瞬で冷める。
困ったような笑顔→無表情→『こいつマジでうぜぇ』という顔へと、秒単位で変わっていく。
《神様・心の声》
(キモいキモいキモいキモい!! なんでこの空間、空気淀んでんの!?
コイツの視線、毒ガスか!? 鼠径部をそんなにガン見すんな!!
聞き返すな!! 一発で聞き取れよオッサン!!)
「……うん。もういいや。はいはい、転生転生ね。うん、いっちゃえ、さっさと」
「えっ? え? ま、待ってください、まだ特典とか何か……!」
バンッ!! ――神様のローキックが主人公の腹部に炸裂した。
「うわぁああああああああ!!??」
空間の底が割れ、ペッと鷹志は問答無用で下へ蹴り落とされる。
宙に投げ出されながら、首を力強く上へ持ち上げると――神様のワンピースの下側が、黒がりの奥がなんとも肌色模様
(……やはりノーパ……ッ!!)
《神様・心の声》
(……しねばよかったのにって、今思った……)
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