不思議な余韻のある終わり方でした。
もう少し彼らのその後を見てみたいという気持ちと、いやむしろここで区切りがつくことで余韻を楽しめるのだという気分がせめぎ合っています。
物語がどこに落ち着くだろうという興味と合わせて、その過程の文章も楽しめて、素敵な読書時間を過ごせました。
ありがとうございました。
作者からの返信
綾邦 司さま
こんにちは。拙作を最後までお読みくださり、どうもありがとうございます。落としどころは最後まで迷い続け、ここに落ち着きました。人間関係は生きている間じゅう続く、終わりのないものです。それなら逆に、ひとつの物語はどこで区切っても良いのかもしれません。
綾邦 司さまにいただいた素敵なレビュー、近況ノートでご紹介させていただきました。
また、本作のスピンオフと前日譚(と言っていいか分かりませんが)として、『カフカの恋人』『ゴジュウカラ』があります。前者は短編で読みやすいかもしれません。後者はどっぷり音楽物で長編なので、ご興味が合わねば読みにくいかもしれません。ずうずうしいですが、とりあえずご紹介だけさせていただきますね。
それでは、もう一度、お読みくださったこと感謝申し上げます。ありがとうございました。
おやおや、ここで終わってしまうのですか? ちょっと意外でしたが、終わりを決められるのは作者だけですね。
ヤマシロさんをめぐる、コンパル、ヨシアキ、トキワの人生はこれからも続いていく。どんな人生になるのか、想像すると少し怖い気がします。トキワのヤマシロさんへの執着の強さを、コンパルさんが理解し始めたところですね。ヨシアキさんはわかっていた、だけど、彼は男性。そこでワンクッションあって、トキワは辛うじてヨシアキさんの存在に片眼をつぶっていたんじゃないのでしょうか。でも、コンパルさんは…
ひとりの男をめぐる二人の女の争いは、なぜか、女同士の戦いになることが多い。トキワが非難しなくちゃならないのは、本当はコンパルさんではなく、自分に独占させてくれないヤマシロさんなんですけどね。コンパルさんにしたら、かなり理不尽な状況だろうと思います。彼女自身は、週に一日だけの恋人で不満はない、むしろ望ましいのでしょうから。トキワの音楽に感銘を受けると余計にそう思うでしょう。
実は、私は一番ずるいのは、ヤマシロさんだと思っていました。ポリアモリーでもいいんです。だけど、少なくともトキワはこの状態を望んでいない。ならば、付き合ってはいけなかった。茜さんが去ったように、トキワにとっても関係しない方が良かった。トキワがヤマシロさんと別れた時に、その方がお互いのためと思ったのですが、人の気持ちというのはままならないようです。
ヤマシロさんの過去は謎ですね。いつかお書きになられたら、是非、拝読したいと思います。
ポリアモリーという言葉を聞いたのは初めてでした。紅茶の香、理系の研究室、ガラス細工、チェコの音楽、どれも知らないことばかりでした。
興味深い物語をありがとうございます。
作者からの返信
日野原 爽さま
こんにちは。いつも拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。
トキワについてはポリアモリーを最初から是としていなかったにもかかわらず、ヤマシロさんと付き合うことを選んでしまったのが間違いでした。ヤマシロさんがトキワの気持ちに気づいたときに早めにポリアモリーのことを伝えられなかったのが、その状況を招いた原因だともいえますけど。
トキワが音楽という狂気の世界で存分に自分を遊ばせるために自分の根っこをつなぎとめる土壌を欲するのは、ヤマシロさんが自分の境界を形作るために複数の恋人を欲するのととても良く似ています。この二人は、ヨシアキ・コンパル組に比べ、ひずみがあからさまに表出した人たちです。彼らはどうしたってその生きざまを変えることはできないでしょう。でも、人と関係しあうことで、表面のとげを少し丸くし、他人とのあいだに収まれるほどになるかもしれません。
なかなかにいびつなお話で、お感じになったとおり、閉じていない物語です。ヤマシロさんの生い立ちはこの話の肝になると昔から感じていますが、それを書けるのがいつになるかは、ちょっとまだわからないですね。
最後まで丁寧にお読みくださったこと、感謝いたします。ありがとうございました。
佐藤宇佳子さま
いつも「僕色」に奥深いコメントをいただき、ありがとうございます。
「茶房カフカ」を読ませていただきました。
拙く言葉足らずの僕ですが、感じたことを素直にコメントさせていただきます。
正直に言うと、僕自身は「ポリアモリー」という関係性について、まだ十分に理解できているとは言えません。
ひとりの相手を大切に思うことと、複数の相手を大切に思うことがどう両立するのか、読後も考えさせられました。
ただ、読んでいて強く感じたのは、この作品が単純に「複数の恋愛」を描いているのではなく、人が誰かを求める気持ちや、相手を大切に思う形の多様さを描いている作品なのだということでした。
特にヤマシロ、ヨシアキ、トキワ、コンパル──それぞれが同じ相手を想いながらも、求めているものや感じている不安が違うところが印象に残りました。
また「手」や「匂い」といった感覚的なものを通して人を惹きつける描写はとても独特で、恋愛感情を頭で理解するのではなく、もっと身体的・感覚的なものとして表現されているように感じました。
自分とは違う価値観を扱った作品だからこそ、読んだ後に「理解出来た or 出来なかった」というより、「こういう愛の捉え方もあるのだな」と考える切っ掛けになりました。
心に残る作品を読ませていただき、ありがとうございます。これを機に他の作品も少しずつ読ませていただこうと思います。
よろしくお願い致します。
──────歴野理久
作者からの返信
歴野理久♂さま
こんにちは。まずは、拙作を最後までお読みくださり、どうもありがとうございます。
途中、読むのが苦しいとkukuriさんにつぶやいていたので、ちょっと申し訳ない気持ちになっていたのですが、でも、歴野さんには読んでもらいたいなあという気持ちが強く、「苦しいならやめてくださっていいですよ」とは言い出せませんでした。
> ただ、読んでいて強く感じたのは、この作品が単純に「複数の恋愛」を描いているのではなく、人が誰かを求める気持ちや、相手を大切に思う形の多様さを描いている作品なのだということでした。
おっしゃるとおりで、だから本作はポリアモリーという概念を丹念に紹介する作品にはなれないんですよね。ポリー(ポリアモリスト)にもあまり受けは良くなかったような……
> また「手」や「匂い」といった感覚的なものを通して人を惹きつける描写はとても独特で、恋愛感情を頭で理解するのではなく、もっと身体的・感覚的なものとして表現されているように感じました。
ご指摘されて、なるほどそうかも、と思いました。特に、コンパル・ヨシアキは理屈で物を考えるたちにもかかわらず、恋愛に関してはもろに感覚頼みですよね。恋愛感情が生まれるメカニズムに今とても興味があり、「僕色」は良い解析対象です。
「僕色」では、いつも、地に足のついた感情を学ばせてもらっています。私の登場人物たちは、ふつうの人から見るとちょっと(かなり?)変で、だから彼らに牽引される物語の世界観が、よく言えば風変わり、悪く言えばファンタジーになりがちです。現代ドラマではこれは大きなデメリットです。主要人物の造形(書き手の主張ですね)を変えずに世界観をリアルにするには、脇役たちを血の通った人間で固めればよいのだと最近気づきました。そういう意味で、リアルな感情を良い面も悪い面もむき出しにして描写していらっしゃる歴野さまの「僕色」は、とても参考になっています。毎度毎度、長文コメントを投げつけていること、お詫び申し上げるとともに、丁寧にお付き合いくださること、本当に感謝しています。
拙作にはゲイを登場させることが多く、その造形のための戒めともとらえさせてもらっています。学ぶことが多いです。歴野さんの「僕は男が好きなだけでそれ以外は普通だから」「ゲイといえども、まずは男だ」という言葉や、同じ出来事のどこを見るか、どんなスタンスで見るか、などに、いつも新たな気付きをもらっています。
お読みいただき、また星でのご評価までいただき、感謝いたします m(_ _)m あ、ちなみに、明日完結する『ゴジュウカラ』は音楽ど真ん中の狂気のお話です♪とさりげなくアピールしておきます。
丁寧なコメントをありがとうございました!
終わりましたね、お名残惜しい。
オープンエンドと言うべきかクルフハンガーと言うべきか?
続編が期待したくなりますね。
現実世界ではなかなかスッキリ終わる事は少ないですが、ドラマや小説の中ではどうしてもハッピーエンドを期待してしまいますね。
作者からの返信
門脇 賴さま
こんにちは。いつも拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。
どう落としどころをつけるか迷ったのですが、こんな形になりました。終わっていないとも言えますが、まあ、人間関係なんて、死ぬまで終わりはないですからね。
このあと、トキワはどうしたのか、ヤマシロさんやヨシアキは変化していったのか、いろんな可能性があるでしょう。お読みくださった方の想像に任せたいと思います。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
素敵なラストでした。
みんなの人生は、これからも続く。
想像が広がるばかりです。
一夫一婦制をあたかも全員の正解のように取り扱う世の中は、もう破綻していますね。
だからといって、「ポリアモリー」のように名前を付けても、やはりそこからこぼれ落ちる人はいる。結局、それぞれが正解を探しながら手探りするしかない。
一夫一婦制でも、「家庭の中に性は持ち込まない。なぜなら家族だから」という男性を知っています。また別に、「夫が外で解消してくれる方が良い」という女性もいて。どちらも私の価値観からすれば、えええー?? なのですが、それで上手くいっている家庭もあるのですよね。
また、依存先をたくさん持っていることが自立すること、という考えも浮かびます。
そうすると、一対一がいいのかどうか、根本から疑ってしまいます。
子育てするなら、女3人と男1人くらいのゆるいコミュニティのほうが楽そうだな、と思ったり。
性に関しても、コンパルちゃんのように、近くにいてくれたらそれだけで満たされるっていう人も珍しくない気がします。
正解が分かりやすく示されたほうが楽、かもしれないくらい、全てを疑って確認して話し合って……。コストがすごい。
恋愛が大変な時代になりましたね……。
ちなみにわたしはヨシアキが大好きです!!
作者からの返信
Sawatani-Asariさま
こんにちは。いつも拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます m(_ _)m
丁寧に、最後までお読みくださったこと、本当に感謝いたします。
一夫一妻制が昔からの正義であり、それ以外はすべて悪、という暗黙の了解って、怖いなあと思います。そこには婚姻制度にまつわる巧妙なトリックが隠されているだけでなく、民意の操りかたのひとつの例のようにも思えてしまいます(考えすぎ?)
それを見直しても良いのではないか、とたしかに感じるのですが、おっしゃるように、ポリアモリーを定義してそれを否定しない婚姻制度を整えたとしても、さらなる不具合が起きる可能性は十分にあります。人間や社会の在り方がどんどん変わっていくのですから、それに応じて決まりも常に見直し続ける必要があるのでしょう。人間が真理にたどり着くことがないのだとしたら、いったん決めた決まりを固守しようとするのは、愚かしいことでしかないように思えます。
「家庭の中に性は持ち込まない。なぜなら家族だから」「夫が外で解消してくれる方が良い」これは、とても興味深いと思いました! そうですね、こんなカップルのありかたがあっても良いと思うのです。婚姻イコール性的関係を持つのが当然、とか、婚外交渉イコール不倫や浮気イコール悪いこと、なんて単純なものではないと思います。
> 子育てするなら、女3人と男1人くらいのゆるいコミュニティのほうが楽そうだな、と思ったり。
本当に、そうあってもいいのではないかと。大家族制が久しいものとなり、ご近所づきあいも過去のものとなったいま、ゆるやかに頼りあえる新しい子育てコミュニティを自分たちで構築できれば、ハッピーになれる人たちって多いのではないでしょうか。そういう関係性を持つことを世間が認めてくれるだけで、子育ての不安軽減につながるんじゃないかな、と思ったりします。
もっと配慮を!を誠実に推し進めていったはずなのに、返ってがんじがらめの窮屈な社会になることもありますね。これもまた難しいことです。どんなに緻密に定義しても、必ずその枠からはみ出る人はいる、それを忘れてはいけないのでしょうね。
長々とすみません。コメントをありがとうございました! そして、私もヨシアキは大好きです。彼のスピンオフ的な物語が『カフカの恋人』となります。もし、よろしければのぞいてみてくださいね。
長い物語にお付き合いくださり、ありがとうございました!
佐藤宇佳子さま、こんにちは。
コンパルは、毎週土曜日にヤマシロさんの家を訪れるという約束を守り続けてきました。でも、コンサートのために、初めて土曜日をキャンセルし、翌日曜日に変更してほしいと申し出ます。ヤマシロさんは戸惑いながらも承諾し、コンパルは思わず彼に抱きついてしまいます。
土曜日、コンパルは市民会館でチェコ音楽のコンサートを聴きます。(チェコ音楽ですね)
ピアニストのトキワさんとヴァイオリニストの美瑠が演奏するフィビフの曲は官能的な空気を帯び、終演後にトキワさんはコンパルを見つめます。
コンサートの妖艶な音楽や美瑠・トキワさん・黒田くんとの関わりによって、コンパルは今まで知らなかった感情や官能的な緊張を体感します。しかし、心を揺さぶられながらもヤマシロさんへの気持ちが消えません。これらの複雑な感情、関係を、はっきりさせずに物語を閉じることで、読み手に美しさと哀しさと不思議な余韻を残します。
これで完結なのですね。佐藤さまにしか書けない作品、力作でした。おめでとうございます。
作者からの返信
九月ソナタさま
こんにちは。いつも拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。
最後の最後で急激に複雑になっていったコンパルさんの気持ちを追いかけてくださり、嬉しく思いました。ヤマシロさんへの気持ちは、もちろん消えていません。でも、それ以外の、それとは異なる種類の思いが目覚めつつあります。さて、それは今後どうなるのか?というところで幕を下ろしてしまいました。
人の気持ちは単純なものではないし、常に揺れ動き、変わっていくこともあります。それと同時に、変わらない気持ちが同居することもあると思うのです。
丁寧に読み込んでくださり、どうもありがとうございました。私ももう一度一緒に本作を追いかけ、執筆時の気持ちを思い出したりしていました。お付き合いくださり、ありがとうございます m(_ _)m
ラストまであと数話というところだったので、トキワがどのように絡んでくるのか興味津々でおりましたが、あえての「まだ何もしてない」ところでエンド!
この後打ち上げで何があるのか、土曜日のコンパルさんは無事にイレギュラーな日曜日に着地できるのか、想像の膨らむラストでした。
ヤマシロさんのにおいに魅かれて始まった物語は、さまざまな登場人物に彩られながら静かでドラマティックに展開され、とても心揺さぶられました。
コンパルさんの恋の試練は、ここからが本番だよとでもいうような、炎のような深紅のにおいで締めくくられた『茶房カフカ』。とても楽しい読書時間でした、ありがとうございました!
作者からの返信
竹部 月子さま
こんにちは。拙作、最後まで読み通してくださり、ありがとうございます m(_ _)m
ここで終わる(笑)?!と誰もから叫ばれそうな終わりでございます (^^;) コンパルさん、翌日はヤマシロさんのところに行けたのでしょうかね。
打ち上げでは、トキワにちみちみジャブを食らわされ、ふだんだったら馬耳東風のコンパルさんですが、トキワに何か感じるもののあったいま、たじたじになり、それに目ざとく気づいた美瑠から突っ込まれ、そんな美瑠に黒田くんがおたおたして、ついいらぬことを口走り、というドタバタ劇が目に浮かびます。彼らの関係は、まだこれから、なのですよね。
いつも丁寧に書いてくださったコメントが嬉しかったです。ありがとうございました!
余韻が凄い……この終わり方、物語のこれからを想像させてくれます!
トキワさんがオイシイ(?)所を攫って行ってくれましたよー。この方の存在感って、すごいですよねえ。もし実際にお会いしたら苦手なタイプかもしれませんが、何時までも忘れられない人になりそうです。
心に残るお話を読ませていただけて、とても幸せです。ありがとうございます!
作者からの返信
遠部右喬さま
こんにちは。こちらにもコメントをありがとうございます m(_ _)m
おっしゃるとおり、まさにおいしいところを最後の最後にトキワがさらっていきました。トキワを気に入ってくださいましたか? 嬉しいです! 現在、トキワの過去に向き合おうと中編を準備中なのですが、結構時間がかかってしまい、苦し紛れに同じく音楽物の『天窓』を書いて憂さ晴らししたりしています(笑)。もしもきちんと物語が出来上がりましたら、またお読みいただけると嬉しいです!
コメントをありがとうございました。
えええッ……ここで終わっちゃうのッ??!
∑(゚Д゚) …ちょっとこの物語…不穏……!
ここからミステリーになったりホラーに
なったり……((((;゚Д゚)))))))
作者からの返信
小野塚さま
こんにちは。こちらへもコメントをありがとうございます!
そうなのです、ここで終わりなのです。どこで終わりにすべきか大いに悩み、この先のカフェの座席配置とか考えたりもしたのですが、結局ここですぱっと切るのが一番かと思いまして……
この先を考えると、ミステリーというか、サスペンスですよね。打ち上げのカフェでは表立った修羅場になることはないでしょうが、一度消えたはずのトキワが復活を宣言しているようなもの。しかも、コンパルさんも、どんな気持ちかはさておき、トキワに強く心を動かされているもよう。どうなるんでしょうね、彼ら。
コメントをありがとうございました!
佐藤宇佳子さま
読み進めておりまして、気づいたら最終話でした。
物語は……実は私のコンプレックスを刺激する内容で苦手(ポリアモリーが苦手、ではなく、若いころの体験が関係してまして)だったのですが、作品としては最高に好きであったため、痛みを認めながらも読み進めました。
私自身もかなり一般的な社会倫理から逸脱したところに身を置いている感じがあり、この世界、この社会ってどうしてこんなに人間の本質というか奥底から逸脱して捻じ曲がっているのか?とひとり困り顔をしております。
(逆に社会から見ると私が捻じ曲がっているのですが)
皆が「ねえ、私って(社会から見て)大丈夫?大丈夫だよね」そういった不安な問いを強いられるように持ち、生きているように思います。
この茶房カフカのように深い問いを投げられるような作品を、私も生涯のうちに描きたいなと……あ~そのためにはもっと必要な技術を勉強したり、実際に創作を重ねたり、いろいろ行動したりしないとなと思った次第です。
作者からの返信
月詠 透音さま
こんにちは。いつも拙作へお越しくださり、ありがとうございます。
> コンプレックスを刺激する内容で苦手
あ、これ、かなりきつかったんじゃないですか? 私も読みたいけれど読めない作品がちらほらあるので、よくわかります。それでも最後までお読みくださったのですね、あとで精神的・肉体的反動が出てきませんよう……。
> 皆が「ねえ、私って(社会から見て)大丈夫?大丈夫だよね」そういった不安な問いを強いられるように持ち
どきりとさせられるお言葉です。逸脱への恐怖、ひとりになる恐怖、でも同時に感じてしまう息苦しさ。集団に馴染み切ることもできず、一匹狼を決め込む勇気もなく、いつも中途半端なところでおろおろ、いらいらしてしまいます。そのどうしようもない焦燥感が本作のモチベーションのひとつかもしれません。
コメントをありがとうございました。最後までお付き合いくださり、感謝申し上げます。
> 違う、トキワさんは私を見てはいない。トキワさんが見ているのは、私の背後にいるヤマシロさんだ。
→ 感性がどうなっているのか、こんな感覚は中々書けませんし、センスの賜物なのでしょうね。何とも形容し難いまなざしです。
しかし、ここで終わってしまうのですか?
正直意外ですが、今後コンパルさん以外のキャストにフォーカスを当てたスピンオフなど予定しているのでしょうか?
あぁ、まだ続きを読みたいですね。
ここまで本当にありがとうございました。
作者からの返信
刹那さま
こんにちは。拙作読み進めてくださり、ありがとうございます!
このあたりは登場人物になりきって書きなぐっちゃってますね (^^;) 感情に任せて書いちゃうと滑ることがよくあるのですが、このシーンがそうなっていないなら、とても嬉しいです。
はい、ここで終わりなんです。ひとつには文字数のしばりが、ひとつには不安定さを最大限煽るなら、ここで止めるのが良いかと思って、です。
スピンオフ! 鋭いですね。本作には当初スピンオフを作らないつもりだったのですが、設定をそれなりにつくりこむと、書けなかったことをもう少し書いてみたいという欲がだんだん出てきますね。
コメントをありがとうございました。「まだ続きを読みたい」なんて、最高の褒め言葉をいただきました! 嬉しいです!
ここで終わりとは意表を突かれました。
トキワさんがコンパルさんにセイジさんを見ている、とありますが、なかなか屈折した執着ですね。それでセイジさんに伝わるような気もしないのですが、トキワさん本人は関係性を取り戻そうとの気持ちが本当にあるのか、どんな経緯で取り戻せると思っているのか、不思議でした。もしくは、取り戻したいと思ってるけど、無理だと考えて、セイジさんには付きまとえなくてコンパルさんに粘着しているのでしょうか。とても気になりました。印象的な終わり方で良いなと思いました。
この先もトキワさんはコンパルさんを不安定な気持ちにさせるのかな? と先が想像されて面白かったです。
完結おめでとうございました。楽しく拝読させていただきました。ありがとうございました(*^^*)
作者からの返信
カワセミさま
こんにちは。拙作へお越しくださり、どうもありがとうございます。
ちょっと言葉足らずだったかもしれません。「トキワがコンパルさんにセイジを見ている」はコンパルさんを通して、とかコンパルさんの背後に、と言ったつもりでした。
トキワのセイジ攻略について具体的な戦略を示さず、セイジへの執着は続いている、だけでは余韻はあるもののちょっと弱いですね。最後までどうしようかと迷っていた点のひとつです。せめて見せ方をもう一ひねりすべきかもしれません。ご指摘をありがとうございます m(_ _)m
いつも丁寧にお読みいただき、示唆に富んだコメントで応援いただき、ありがとうございました! 星でのご評価にも感謝いたします!
佐藤宇佳子様、連載お疲れさまでした!
ふつうの人なんていない、素敵なテーマですね。誰もがみんなマイノリティ、志向がロックで実にイイ!です(本作ではクラシックが効果的に使われていますが)。
ポリアモリー。雑に俯瞰しようとすると一見複雑怪奇ですが、一人一人の関係性を見ていくと、そこには余計な制約など一切なく純粋に恋愛感情だけがあるんですよねえ……実に新鮮な感覚で目からウロコでした。気持ちは当事者だけのものなので、妙な先入観だけで比較したり優劣をつけたりしてはいけないな、と自戒する次第です。
佐藤様のご趣旨には添わないかもしれませんがレビュー書いてみました、拙いですがご笑納いただければ幸いです。
ちょっと自分の恋愛観を変えてくれそうな、素敵な作品でした。ありがとうございました!
作者からの返信
諏訪野 滋さま
こんにちは。最後まで拙作にお付き合いくださり、感謝申し上げます。
一年365日、むちゃくちゃお忙しいことと拝察いたします。コメントを書くのも(返信を強いることになるので)申し訳ないと一旦心の中で謝ったうえで誰よりもめんどくさいのを書かせていただいておりますが、さすがに拙作に諏訪野 滋さまの貴重なお時間を費やしていただくのは本気で申し訳なくなります。
でも、嬉しいんですよね。食べちゃいけねえ、と釣り上げたフグをしばらく睨むも、気づくとさばいてしまっている(昔の)人の気持ちが分かります。
> ポリアモリー。雑に俯瞰しようとすると一見複雑怪奇ですが、一人一人の関係性を見ていくと、そこには余計な制約など一切なく純粋に恋愛感情だけがあるんですよねえ……
ですよねえ。社会の規範を逸脱したところには、より純粋な気持が集まるような気がします。社会の規範とは大多数が幸せでいられるよう社会を維持するための十分条件であり、その規範ゆえに踏みにじられるマイノリティが生み出されるというのは、皮肉なことです。
……って、同じテーマで同じところに目をつけても、諏訪野 滋さまの語りは人間賛歌となり、私は闇をほじくってばかりになるのはなぜなのか (^^;) いただいたレビューコメントでも、人間性の豊かさや深みの差をひしと感じさせられました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました! たぶんまた癖のある作品を生み出していくかと思いますが、面白い~と思ったときには、またお付き合いくださいませ。
こんにちは。
「スオウさんはどこにはめ込めばよい? 私はどこにはめ込めばよい?」
本当ですねえ。
緊迫感あるトキワさんの登場です。
作者からの返信
加須 千花さま
こんにちは。いつも拙作へお越しくださり、ありがとうございます。
トキワはヤマシロさんとの関係を諦めたわけではなかった、そしてそのトキワに美瑠が何らかの思いを寄せ、黒田くんが真正面から美瑠に好意を示している。そしてコンパルさんのなかにもトキワへの不思議な気持ちが芽生え……。
安定するかのように見えていたヤマシロさん、スオウさん、コンパルさんの三人の関係は、ここにきて、その枠にはおさまらない様相を呈してきました。
コメントをありがとうございました。
お疲れ様でした。
この作品を読んでいて、思い出したのは、私が働いていたカリフォルニアの研究所です。その頃は、多くの西ヨーロッパからのポスドクが多くいました。皆若い連中で、未婚の者が多かったのです。米国人は、逆に、若くても既婚者が半数程度でした。若いヨーロッパ人があつまると、パーティとか飲み会も多く、恋愛関係ももつれたことが何度かありました。その中で、1番の震源地は、可愛いフランス人の女性でした。この女の周りには常に男の取り巻きがいました。私の同僚だった、スイス在住のドイツ人は、ガールフレンドを連れて来ていたのに、このフランス人のおかげで、別れてしまいました。彼のガールフレンドは後に、ヨーロッパ版のプレイボーイ誌のグラビアを飾ったほどの美貌の持ち主だったのに。結局、この同僚は、ガールフレンドと破局後、フランス人のポスドクは、彼には本気ではなかったことしります。その後、もう一人のポスドク(米国人)が、急接近して、付き合えるかも知れないといいだしたので、やめとけと忠告したにもかかわらず、本気になって振られてしまいました。フランスへ1ヶ月帰ると言って、いなくなり、帰って来たら結婚していたのでした。その後、3ヶ月くらい研究にいたのですが、いつも何人かのフランス人の男が付き纏っていました。その一人は既婚者で、この女は男を弄んでいるではないかと、聞くと、フランスでは常識だと言ってました。フランスの恋愛関係、と言うより、男女の関係が、よく分からないものだと自覚しました。米国の、多くの相手とデートしてみて(デートに出かけることを、日本で言ったら、合コンの様に扱っていると思います)、本命を見つけたら、一途になる様なもんではないとは、わかりました。どろどろしているのか、さっぱりしているのかも分かりません。ちなみに、このフランス人女性は、化学(ポリマー)系でした。
作者からの返信
@fumiya57さま
こんにちは。いつも拙作へお越しくださり、ありがとうございます。
ふむふむ、と読んでいて、最後で盛大に噴き出しました。ポリマー系!! 見事なおちでした!
仏人の彼女、さすがです。自分の周囲を見事にポリメライズしていったのですね。しかも網目状に。彼女をめぐる仏人男性の言葉からすると、彼女のみならず、仏人は全般的に活性の高いモノマーということなんでしょうね。
社会全体が性的な関係について意識を共有できていれば、特に問題ないのだと思います。違う考えの人たちがいると、途端にいくつもの問題が生じ、調整が必要となりますね。多様な背景を持った人たちと関わる可能性がある今、自分の常識に固執しないよう気をつけねばならないと常々思っています。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
完結おめでとうございます。
白か黒でなはい、かといってグレーでもない心理描写が素敵だなと感じました。
しかし、ここで(了)なんですね。終わらせ方は迷ったのではないでしょうか? でも実際の人生にはオチなんてものは無いですからね。
彼ら彼女らの関係が、人生が今後どうなっていくのか? 様々な可能性があり分岐があり、読者としては与えられた過去の情報をもとにして想像するしかないわけですが、佐藤さんの中にはきっとその先もあるのでしょう。
スピンオフ作品も楽しみにしておきます^_^。お疲れ様でした。
作者からの返信
十三岡繁さま
こんにちは。いつも拙作へお越しくださり、ありがとうございます。
現実は白黒はっきりすることなんてなくて、いろんな濃さのグレーばかりなんですけど、小説でそれを表現するのって、難しいですね。たいてい伝わらないか、うまく伝わっても「それで?」と読み手を惑わす結果なりがちで。このあたりはこれからも試行錯誤し続けようと思います。
本作の終わりはその後を読者の想像にゆだねすぎなところがあるかもしれません。彼らの人生の分岐のいくつかは行き止まりにし、可能性を狭めてみたつもりですが、霧がかかって見えづらかったかも (^^;) ここも匙加減が難しいですね。
スピンオフでまた少し違う角度から楽しんでいただければと思います。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました m(_ _)m
品があり美しい物語を読ませていただきありがとうございます<(_ _)>
「ああ、このポリアモリーの輪は壊れちゃうんだろうな」と考えてしまう、品の無い私が残念なのですが(-_-;)
作者からの返信
縞間かおるさま
こんにちは。いつも拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。
一話一話、丁寧にお読みくださり、またご感想もつど書いてくださり、こちらもいろんな刺激をいただきました。準安定状態にある三人の輪は、トキワの再登場により、このまま安泰というわけにはいかないでしょうね。トキワをどう迎え入れていくのか、これはヤマシロさんにもしっかりと向き合ってもらわねばならない問題ですね。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました m(_ _)m